アリス・レイク
Nita_Gordon
「電話の銃声」と同様アリス・レイク嬢主演のメトロ映画である。原作は「黙示録の4騎士」等の脚色者たる女流名手ジューン・メイシス女史で、フローレンス・ヘイン女史が脚色し、「靴と恋」等の監督者、かつてメトロ社総監督たりしマックスウェル・カージャー氏が監督したものである。「曠野に叫ぶ(1921)」「ハートの1」等出演最近売出しのジョン・ボワーズ氏が相手役を勤め、セネット喜劇でお馴染みのハリエット・ハモンド嬢や「黙示録の4騎士」等に妙腕を見せたジョセフ・スウィッカード氏等が出演する。
ニタ・ゴルドンは紐育で人気ある歌劇女優であったが声を傷めて再び舞台に立つ見込みがないと宣告されたので、子迄なした良人マルコムに無情にも捨てられ、辺境の酒場の踊り子に身を落とした其後良人の所在を知り、訪ねたが夫は変死した所であった。彼女は再び荒んだ生活に入ったが其後昔の音楽教師に会い親切な教師の為に再び音声を取戻し舞台の花と返り咲いた。一方ニタの子は若い富豪ジェースに引き取られ幸福に育っていたが、やがて運命の神はジェームズとニタを相会わしめ、ジェームズは彼女を愛する様になった。冷たい呪いを男に抱いていたニタもジェームズの養い子が吾子であると知った時、暖かい母としての情愛から再び優しい女性としてジェームズの恋をいれた。
Nita_Gordon
James_Llewellyn
Edith_Llewellyn
Leonati
Rosana
Malcolm_Thorne
Stephen_Brand
Joy_Llewellyn
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