我が家の楽園
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我が家の楽園

1939年4月公開、126分、コメディ
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「失はれた地平線」に次ぐフランク・キャプラ監督作品で、ジョージ・S・カウフマンとモス・ハートが合作した舞台喜劇を映画化したものである。脚本ロバート・リスキン、音楽ディミトリ・ティオムキン、撮影ジョセフ・ウォーカーその他のスタッフも「失はれた地平線」と同じである。出演者は「オペラ・ハット」「街は春風」のジーン・アーサー、「噫初恋」「椿姫(1937)」のライオネル・バリモア、「海の若人」「第七天国(1937)」のジェームズ・スチュアート、「街は春風」「富豪一代」のエドワード・アーノルドをはじめ、「恋のみちぐさ」のミッシャ・オーア「靴を脱いだ女」のアン・ミラー、「海賊(1938)」のスプリング・バイトン、「ステージ・ドア」のサミュエル・S・ハインズ、「富豪一代」のドナルド・ミーク、H・B・ワーナー、ハリウェル・ホッブス、ダッグ・テイラー、メアリー・フォーブスその他の面々である。第11回(1938年)アカデミー賞の作品賞、監督賞(フランク・キャプラ)受賞。

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ストーリー

人は各々その生活を楽しまねばならぬ、というのがヴァンダホフ老人の保持する信念である。彼は30年前、突如エレベーターの中で、「余生を送る金があるのに、何をこれ以上儲ける必要があろう」と考え、実業界を引退して呑気に暮らしていた。彼の家には次のような人々が住んでいた。老人の娘ペニーは元は画を描いていたが、ある時タイプライターが間違って配達されたのでそれ以来戯曲を書いている。彼女の夫ポール・シカモアは、以前氷の配達人だったデビナを助手にして花火を製造している。孫娘エシーは元レスラーで今は舞踏教師のロシア人コレンコフにバレーを習い、菓子製造を仕事にしている。その夫エド・カーマイクルは独習のシロホン演奏家であり、素人印刷屋であり花火と菓子の販売人である。変り者の揃った一家の中でエシーの妹アリスはカービー軍需工場の副社長トニー青年の秘書を勤めていた。青年の父親アンソニー・カービー氏は軍需工場の合同を劃策している野心家で、そのために工場付近の民家を買収しようとしたが、その中でヴァンダホフ老人が借家住まいの隣人たちに同情し、10万ドルの買収に応ぜず頑張ったので、彼の野心も冷めてきそうだった。この一家へ新しい参加者が加わった。長年会社で計算係をしていたボビンス老人で、彼はこの家で好きな玩具の発明に没頭することになった。アリスはトニーと愛し合っていた。しかし彼の両親が反対するので、双方の家族を近づけるためにトニーは両親を伴ってヴァンダホフ家を訪れたが、この不思議な一家のもてなしに両親が渋面を作っている時、この家を不穏分子の集合所と誤解した警官隊が侵入してカービー夫妻もろとも留置場へ入れてしまった。カービーは激怒して老人を罵倒したが、翌日裁判に附せられた時、彼のために有利な証言をして救ってくれたのはヴァンダホフ老人だった。しかしこのためにトニーとの仲をさかれたアリスは家出をした。彼女の居ない一家は、何か魂が抜けたような淋しさがあった。老人は家を買ってどこかへ引っ越すつもりである。カービーの計画はこれに依って成就するのだが、なぜか彼は晴々した気持ちになれない。トニーは将来社長になれるけれど、人間らしい生活を失うのは嫌だと云って父と別れた。大合同調印の席上、カービーは居並ぶ実業家たちの非人道的な顔を見つめていると、30年前ヴァンダホフ老人が感じたと同じ心境になるのだった。彼はエレベーターを下へ命じて会社から出て行った。家出したアリスは一家を見捨てるに忍びず、我が家へ帰ってみると家では引越の最中である。そこへ家を出たトニーが訪ねて来た。その後からカービーが駆付けて引越の中止を命じコレンコフにレスリングを挑んで彼を投飛ばした。彼は老人とハーモニカの二重奏をして興じた。アリスはトニーの手を取ってこの和やかな情景にほほえんだ。

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作品データ

原題
You Can't Take It With You
製作年
1938年
製作国
アメリカ
配給
コロムビア映画
初公開日
1939年4月
上映時間
126分
製作会社
コロムビア映画
ジャンル
コメディ


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