実力派としてブレイクの兆し?16歳の女優、山口まゆに期待!
「毎年、今年ブレイクするのは誰?」という風に注目を集める若手俳優たち。そんな中、早くも16歳にして“実力派”とブレイクの兆しを見せているのが山口まゆだ。
もしかしたら、何をいまさら…なんて言う人も少なくないかもしれない。というのも、その演技が注目されたのが2015年11月に放送されたテレビドラマ「コウノドリ」。綾野剛演じる産科医・鴻鳥の元を訪ねる中学2年生の妊婦役で、出産と母親になる事への決意など様々な決断を迫られる難役を見事に演じ、その熱演ぶりで“神回”などと視聴者から絶賛を浴びた。
そんな彼女の出演作がこの春、立て続けに上映される。まずは2月11日(土)公開の『相棒-劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断』。いわずと知れた人気ドラマの劇場版第4作で、山口が演じるのは、かつて犯罪組織に誘拐された少女という物語のカギを握るヒロインだ。
10歳の時に誘拐された少女の“7年後”を演じるのだが、劇中では描かれないその7年間に何があったのか、犯罪組織と日本政府によって運命を翻弄されるその複雑な心理を演じるだけでなく、初のアクションにも挑戦。
主人公の“特命係”に扮する水谷豊や反町隆史はもちろん、鹿賀丈史、北村一輝といったベテランの演技派ぞろいの中で、肩を並べる存在感を放ち、ハードルの高い要求に見事応えて見せた。
また、昨年行われた第29回東京国際映画祭のコンペティション部門でも上映された『雪女』(3月4日公開)では、ミステリアスなヒロイン、ユキの娘ウメ役に。小泉八雲による怪談をベースにした物語において、透明感と神秘さを併せ持った美少女を見事に演じている。
小学4年生の時から子役として活躍するなど、確実にキャリアを積んでいる彼女だが、両作で物語のカギを握る重要な役を演じているということからも、確かな“実力派”として期待の存在だということがわかるだろう。まだ16歳。伸びしろがある彼女が、これからどのような大人の女優へ変貌していくのか?2017年はその転換期として注目の1年となりそうだ。【トライワークス】