蒼井優&高橋一生が2度目の夫婦役!黒沢清監督『スパイの妻』が劇場公開
『岸辺の旅』(13)や『散歩する侵略者』(17)などの黒沢清監督が、蒼井優を主演に迎えたドラマ「スパイの妻」が、映画として10月16日(金)に公開されることが決定。蒼井と、『ロマンスドール』(20)に続いて夫婦役を演じる高橋一生が立ち並ぶ姿を捉えたティザービジュアルと予告編が解禁された。
本作は、NHK BS8Kで放送されたドラマをベースに、スクリーンサイズや色調を新たにした劇場版。脚本を手がけたのは、黒沢と『寝ても覚めても』(18)の濱口竜介監督、『ハッピーアワー』(15)で脚本を担当した野原位の3人。また、「ペトロールズ」のリードボーカル&ギターであり、浮雲名義で「東京事変」のギタリストとしても活動している長岡亮介が映画音楽を初めて担当し、映画世界の奥行きをさらに広げている。
今回解禁されたティザービジュアルでは、1940年の神戸で貿易会社を営む優作(高橋)と、その妻の聡子(蒼井)が洋装に身を包み、真っ直ぐこちらを見つめている、どこか緊張感のある面持ちが印象的。燃え盛る炎がふたりへ迫り、「時代の嵐が、二人の運命を変えていく——。」というキャッチコピーと相まって、これから起こる波乱を予感させる。
また予告編では、太平洋戦争前夜の活気ある神戸が映しだされており、国家機密を知ってしまったことでスパイだと疑われる優作へ、揺るぎない愛情をぶつける聡子の姿が。周囲から疑念の目を向けられながらも、ふたりの瞳には生命力がみなぎり、意志の強さや絆の深さをいっそう印象づけるものになっている。
蒼井&高橋が演じる夫婦を取り巻く人々に、恒松祐里や東出昌大、笹野高史ら新鋭からベテランまで様々なキャストが集結。理不尽な歴史に翻弄される夫婦がたどる運命を見届けてほしい。
文/トライワークス
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