『風と共に去りぬ』最後の存命女優、104歳で静かに逝去
第12回アカデミー賞で、作品賞など9部門でオスカーを総なめにした大作『風と共に去りぬ』(39)で、主人公スカーレット・オハラの義妹メラニー・ハミルトン役を演じ、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた女優オリヴィア・デ・ハヴィランドが26日、亡くなった。7月1日に104歳になったばかり。最後はパリの自宅のベッドで、穏やかに眠りについたという。
エージェントが「LA Times」などに明らかにしたもので、オリヴィアは『風と共に去りぬ』に出演した主な俳優として唯一の存命者だったという。
イギリス人の両親の間に、現在の東京都港区で生まれたオリヴィアは、『遥かなる我が子』(46)と『女相続人』(49)で、アカデミー賞主演女優賞を2度受賞。1935年から1988年の間に大小50本以上の映画に出演し、ハリウッドの黄金時代(1930年代から40年代)に活躍した最後の女優とも言われていた。
『風と共に去りぬ』では、惜しくもアフリカ系アメリカ人女優として初となった、ハティ・マクダニエルに助演女優賞を譲った。
名作で代表作の一つでもある『風と共に去りぬ』は、5月に米ミネソタ州で黒人男性ジョージ・フロイドが白人警官による暴行で死亡した事件を契機として、世界的に広がった人種差別や警察への抗議活動を受け、人種差別的な映画として米動画配信サービスでの配信が停止されていたが、先月末に配信が再開されている。
NY在住/JUNKO
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