オダギリ感動!松田美由紀が語る翔太との“つながり”
時代を経ても全く色褪せないカリスマ俳優・松田優作。東京国際映画祭のオールナイトイベント「Actor's Angle 映画人、松田優作の世界〜没後20周年特別企画〜」でゲストとして登壇したオダギリジョーも、大の優作ファンのひとりだ。深夜ながら松田美由紀とのトークは盛り上がり、松田夫妻の愛息・松田翔太のちょっといい話も飛び出した。
ゲスト入りしたオダギリは到着早々、松田美由紀から「オダギリくんはなぜ香椎(由宇)さんと結婚したの?」と切り出され、「そんな話、人前でしたことないですよ」と苦笑い。その後、本来の松田優作と夫人の話へスライドしようとするオダギリ。
松田は、オダギリにその後もストレートな質問を投げる。「オダギリ君的には、優作ってどういう存在ですか?」と聞くと、オダギリは真剣な表情でこう答えた。「時代のアイコン、象徴というか。70〜80年代のかっこいい人。僕は優作さんを目指していると言っても過言ではないです。優作さんのビジュアル、哲学、仕事、役者としてのかっこよさ全てにおいてね」。
その後、松田は愛息で俳優の翔太の話をし始めた。「翔太が『ドラマ(金曜ナイトドラマ枠で放映された初の主演ドラマ「名探偵の掟」)をやった時、オダギリさんが(「時効警察」で)開拓してくれた枠を僕がやらせていただいてすごく嬉しい』って言ってました。『オダギリさんが広げてくれた世界を、もっと広げなきゃいけないというプレッシャーを感じてる』って。それを聞いた時、いろんなことがつながってるなと思いました」
オダギリもその言葉に大感激! 「なんか優作イズムを感じました。哲学は変わらないですね。時代時代で描き方や色は変わっていってもずっとつながっていくのかなって。そういう人(松田優作)ってそんなにいないです」
この日は、松田優作の日常から仕事における哲学まで興味深いディープな話が続々と出て、会場は大興奮。また、美由紀夫人や、後続の俳優たちが心酔する松田優作の魅力を改めて実感させられた。待機中のドキュメンタリー『SOUL RED 松田優作』(11月6日公開)もぜひご覧あれ!【Movie Walker/山崎伸子】