屈強な男たちが全裸で飲み踊る!『ぐらんぶる』が映しだす肌色すぎる青春
累計発行部数460万部超の青春ダイビング(?)コメディを実写化した『ぐらんぶる』(公開中)。2018年にはテレビアニメも放送され熱い盛り上がりを見せた本作だが、実写化は不可能だと言われていた。その理由は、全編にわたって男の“裸体”が映しだされているから…!まさに“肌色の青春”とも言うべき、本作のインパクト大の光景を紹介したい。
青い海に囲まれた離島の大学に入学した北原伊織(竜星涼)。華やかなキャンパスライフが待っているかと思った矢先、彼は校内でなぜか“全裸”の状態で目が覚める。下宿先の親戚が経営するダイビングショップ「グラン・ブルー」を訪れたまでは覚えているが、そのあとの記憶がない。わけもわからず警備員に追いかけ回される伊織は、同じく全裸で無駄にイケメンのオタク、今村耕平(犬飼貴丈)と出会う。二人は記憶の断片をたどりながら、自分たちに起こったできごとを探ろうとする。
冒頭から一糸纏わぬ姿で登場する伊織と耕平。わずかな手がかりをヒントに、衣類を見つけ、“ピーカブー”というダイビングサークルにたどり着く。このピーカブー、通称Pabは、メンバーの大半が男で、激しい飲み会で知られる一般常識が通用しない無法地帯。屈強な先輩たちに無理やり入会させられた二人は、調子に乗って度数の高いアルコールを浴びるように飲み、服を脱ぎ捨て、最後は気絶してしまう。酒のせいで記憶を失っていた伊織と耕平は、この負のループから抜き出せずにいたのだった。
気を許せば、男性キャストがパンツ一枚や全裸の状態で何度も登場する本作。鍛え上げたボディをさらけ出し、ラテン音楽に乗せたキレキレのダンスを披露する。裸になるのは若手ばかりではなく、「グラン・ブルー」のオーナーで伊織のおじを演じる高嶋政宏までも服を脱ぎ捨て踊りだすなど、衝撃映像が休みなく展開。最初は戸惑っていた伊織と耕平もだんだんとPabのペースにはまっていき、ノリノリで野球拳に興じ、全裸で土下座をしたり、先輩たちと浜辺を走り回ったりしている。
絵面は強烈だが、授業風景やサークル活動、文化祭などのキャンプライフも描かれ、学生生活がどこか懐かしくもなってしまう。また、悪ノリで暴走し、ついついバカな行動を取ってしまうなど、男同士のかけ合いや友情に共感する人もいるはず。夏真っ盛りとはいえ、これまでのように海水浴や旅行へ行けないいま、本作を鑑賞して“はっちゃけ”気分を存分に味わってほしい。
※高嶋政宏の高ははしご高
文/トライワークス