アカデミー賞常連のスタジオが贈る『ウルフウォーカー』予告編とポスタービジュアルが到着
製作した長編すべてがアカデミー賞にノミネートされ、新作を公開するたびに観客を夢中にさせてきたアニメーションスタジオ「カートゥーン・サルーン」。10月30日(金)より公開される同スタジオ制作の最新作『ウルフウォーカー』の予告編とポスタービジュアルが到着した。
カートゥーン・サルーンは、アイルランドの歴史や神話を題材に、創造性あふれる作品世界を色彩豊かな2Dアニメーションで作り上げてきた。本作は『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』(16)、『ブレンダンとケルズの秘密』(17)に続くケルト三部作の完結編にあたり、生命への限りなくやさしいまなざしで描かれる美しくも不思議な物語。中世よりアイルランド、キルケニーで密かに伝えられてきた伝説である、人間とオオカミがひとつの体に共存する“ウルフウォーカー”のメーヴと、ハンターを父に持つ少女ロビンとの交流と冒険が描かれる。
監督は『ブレンダンとケルズの秘密』を手がけたトム・ムーアとロス・スチュワートが再びタッグ。スタジオ史上最多のキャクターが登場し、オオカミの群れとの迫力ある闘いのシーンなどエンターテインメント性の高いファンタジー作品に仕上げている。声優は、ロビン役に『アガサ・クリスティーねじれた家』(17)のオナー・ニーフシー、父親ビル役を「ゲーム・オブ・スローンズ」のショーン・ビーンが務めるほか、音楽は前2作に続きケルト音楽のバンドであるKiLA(キーラ)と、『アナと雪の女王2』(19)の歌姫オーロラが参加し、透明感あふれる歌声が観る者を現実から遠く離れた世界へと導く。
また、解禁された予告映像では、ファンタジックなストーリーが繰り広げられるだけでなく、少女たちのまぶしい友情や人間と動物との共存や自然破壊への警鐘、そして家族愛などが描かれ、大人が観ても十分に楽しめることが伝わってくる。ノルウェーの新世代歌姫オーロラによる透明感あふれる澄んだ歌声も聴きどころだ。あわせて解禁されたポスターでは、キャラクターたちが色とりどりの色彩と独特の作画で描きだされているのが印象的だ。
早くもアカデミー長編アニメ映画賞最有力候補とも目される『ウルフウォーカー』。二人の少女の友情の行方に期待が高まる。
文/入江奈々