仲野太賀が叫び、折坂悠太が歌う『泣く子はいねぇが』本予告を公開

映画ニュース

仲野太賀が叫び、折坂悠太が歌う『泣く子はいねぇが』本予告を公開

『万引き家族』(18)の是枝裕和監督がその才能に惚れ込んだ佐藤快磨監督の劇場デビュー作『泣く子はいねぇが』(11月20日公開)。仲野太賀、吉岡里帆ほか、寛一郎、山中崇、余貴美子、柳葉敏郎らが出演する同作から、シンガーソングライターの折坂悠太が書き下ろした主題歌が彩る本予告映像が届いた。

仲野太賀主演『泣く子はいねぇが』本予告が到着!
仲野太賀主演『泣く子はいねぇが』本予告が到着![c] 2020「泣く子はいねぇが」製作委員会

本作は、監督、脚本、編集を務める佐藤が、秋田県男鹿半島の伝統文化”男鹿のナマハゲ”から、“父親としての責任”、“人としての道徳”の2つのテーマを見出し紡いだオリジナルストーリー。男鹿半島を舞台に、親になること、そして大人になることからも逃げてしまった主人公が過去の過ちと向き合い、不器用ながらも大人へと成長する姿を描く。娘が生まれたものの父親の自覚がないたすく(仲野)は、例年通り参加した”ナマハゲ”行事で泥酔し、全裸で男鹿の街をふらつく姿をテレビで全国放送されてしまう。

本予告は、たすくが妻のことね(吉岡)から「なーんにも考えてないでしょ」と突き放されるシーンからスタート。家族を置いて逃げるように上京したものの居場所が見つからなかったたすくが、失ったものを取り戻したい一心で2年ぶりに帰省するも、ことねから厳しい現実を突きつけられる姿が映しだされる。最後に感情を爆発させたたすくの「泣く子はいねぇが!」という渾身の叫びに、激しく心が揺さぶられる。

この予告を盛り上げるのがテレビドラマ「監察医 朝顔」シーズン2の主題歌続投も決まった折坂による初の映画主題歌「春」。折坂の詩的な言葉と世界各地のルーツミュージックを吸収した音楽性が本作の世界観にぴったりだという仲野の提案で実現したタッグで、劇中に流れる楽曲全般も担当する。本作に寄せて折坂は「エンドロールの先に来る季節を想いながら、音を添えさせてもらいました」と語っている。

第68回サン・セバスティアン国際映画祭で最優秀撮影賞を受賞したほか、国内外の映画祭への正式出品も決まっている『泣く子はいねぇが』。自分の"生きる道“に悩み、"居場所”を迷う主人公の行く末に注目して欲しい。

作品情報へ

関連作品

  • 泣く子はいねぇが

    3.2
    403
    映像制作者集団、分福の佐藤快磨監督が迷いながら大人になっていく若者たちの姿を描く
    Prime Video