森山未來&勝地涼の“ご褒美メシ”は?『アンダードッグ』舞台挨拶で、北村匠海からの質問に回答

イベント

森山未來&勝地涼の“ご褒美メシ”は?『アンダードッグ』舞台挨拶で、北村匠海からの質問に回答

“咬ませ犬”の崖っぷちボクサー、末永晃役の森山未來
“咬ませ犬”の崖っぷちボクサー、末永晃役の森山未來

第33回東京国際映画祭のオープニング作品『アンダードッグ』(11月27日公開)が、11月2日に東京国際映画祭「TOKYOプレミア2020」としてもEXシアター六本木で公式上映され、主演の森山未來と共演の勝地涼、武正晴監督による舞台挨拶が開催された。登壇できなかった北村匠海からは、3人に質問が投げかけられた。

『アンダードッグ』は、Netflix配信の話題作「全裸監督」の武正晴監督が、『百円の恋』(14)以来6年ぶりにボクシングを題材に撮った映画で、前後編の2作で公開される。森山未來演じる“咬ませ犬”の崖っぷちボクサー、末永晃や、北村匠海演じる、児童養護施設で育った才能ある若きボクサーの大村龍太、勝地涼演じる鳴かず飛ばずの芸人ボクサー、宮木瞬が、人生を賭けて闘いに挑む。

森山と勝地は、10代のころからお互いを知る盟友同士だ。森山は「リングに上がり、お客さんに囲まれ、声援を浴びてアドレナリンも感じながら、宮木(勝地)をぼこる。勝地とは長いつきあいなので、コミュニケーションを取りながらやっていった記憶があります」と信頼関係を口にする。

鳴かず飛ばずの芸人ボクサー、宮木瞬役の勝地涼
鳴かず飛ばずの芸人ボクサー、宮木瞬役の勝地涼

勝地も「全体的には未來くんに引っ張っていってもらいました。実際にある程度、当てるパンチもあるので、信頼を込めて、未來くんはがっつりと当ててくれたので、小さい声で『痛い』とは伝えてました」と笑いを取ったあとで「武監督がエキストラを盛り上げるように演出してくれたので、僕たちも興奮しながら撮影していった感じです」と語った。

また、本日登壇できなかった北村から3人への質問が。武監督には映画監督になろうと思ったきっかけのエピソードを、俳優やダンサーとして活動する森山については、一番自身が喜びを感じる表現について、勝地には、ボクサー役で試合のシーンを撮りきったあとのご褒美メシについての質問だった。

武監督は「僕は映画の学校とかにも行ってなくて、ただ映画が好きだっただけです。それで最初に現場で仕事をした時、監督という仕事には一生つけないなと思うくらい、すばらしい監督につきました。その後、助監督を15年くらいやって、このまま監督をやらないと辛いままで終わるなと思って、監督作を撮りました。そういう積み重ねであり、いまもなにを撮るのかというところが悩むところです」とコメント。

森山は「僕は、映画だけではなく舞台や自分のパフォーマンスもいろいろとやらせてもらってますが、コロナ以降、なにか表現をしたいという欲求が確かにあるなと。また、お客さんも体感したいという欲求が強くあるんだなと改めて再確認できました。舞台であれば、こうやって同じ時間を共有することだし、映画は作品と観客の皆さんと一つの空間で一体となること。そしてその反響がお客さんにいい変化をもたらしたりすると、そこが一番、僕自身の喜びになるのかなと思います」と答えた。

3人でフォトセッション
3人でフォトセッション

勝地は、自分の質問だけが軽いことを北村にツッコんだあとで「つけ麺です」と答え「この匠海くんの質問はなんなんだ!」と訴えかけ、会場を大爆笑させた。

また、森山もご褒美メシについて聞かれると「前編では、勝地との試合がクライマックスだったので、2人でごはんを食べに行ったし、匠海くんと闘ったあとも、2人でおつかれさまの乾杯をしました。食べた内容というよりは、終わったあとに共有できてるってことが、僕にとっては、ご褒美だったかなと」と答えると、勝地は「すごくいい答え!」とのけぞり、また会場の笑いをとった。

今年のTIFFは、映画の未来への希望の光を灯すべく、コロナ禍でも感染対策を取りながら、映画館での上映を基本としての開催に踏み切った。期間は10月31日~11月9日(月)で、六本木のTOHOシネマズ六本木ヒルズやEXシアター六本木、東京ミッドタウン日比谷、東京国際フォーラム、神楽座などで連日開催中。

取材・文/山崎伸子

作品情報へ