チャドウィック・ボーズマンの44回目の誕生日に、追悼デザインのマーベルロゴ映像が公開
今年8月28日に直腸がんのためこの世を去ったチャドウィック・ボーズマンの44回目の誕生日となった29日、マーベル・スタジオはアメリカのディズニープラスで配信されているマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品『ブラックパンサー』(18)の冒頭に流れるマーベルのオープニングロゴ映像を、ボーズマンへの追悼デザインに更新した。
MCUのヒーローたちの姿が登場するおなじみのオープニングロゴ映像。今回作られた追悼バージョンでは、ページがめくられていくなかで、ボーズマンが演じたティ・チャラ/ブラックパンサーが登場。主演を務めた『ブラックパンサー』はもちろんのこと、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(16)や『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』(18)、『アベンジャーズ:エンドゲーム』(19)の映像も含まれており、ボーズマンがMCUに刻んだ功績をたどることができる。
公開当時アメリカ国内ではMCU作品最大のヒットを記録し、アメコミ映画として史上はじめてアカデミー賞作品賞にもノミネートされた『ブラックパンサー』。長らく闘病生活を送っていたボーズマンは同作の続編への出演に意欲をみせていたが、惜しくもその願いが叶うことはなかった。
「The Hollywood Reporter」の報道によれば、現在製作が延期となっている続編は来年7月から撮影が開始される見込み。まだストーリーの詳細は明らかにされていないが、レティーシャ・ライト演じるシュリの役割が大きくなるとの噂も。2022年5月6日(金)に全米公開を予定しているとのことで、続報から目が離せなくなりそうだ。
また、ボーズマンの最後の出演作となったNetflix映画『マ・レイニーのブラック・ボトム』(12月18日よりNetflixにて独占配信)の北米批評家によるレビューが先日解禁され、批評を集積するサイト「ロッテン・トマト」では好意的なレビューが98%を占めるなど、大絶賛の嵐を巻き起こしている。
必然的に来年のアカデミー賞でのボーズマンの注目度は高まっており、今年初旬に配信公開されたスパイク・リー監督作品のNetflix映画『ザ・ファイブ・ブラッズ』(Netflixにて配信中)と合わせて主演・助演のダブルノミネートを期待する声もあがるほど。
ボーズマンの名演の数々は、今後も様々なかたちで語り継がれていくことだろう。
文/久保田 和馬