「東京コミコン2020」がついに開幕!イライジャ・ウッドと市川海老蔵がオンラインで対談
世界最大級のポップカルチャーの祭典「東京コミックコンベンション2020(東京コミコン2020)」が、12月4日にオンライン会場「Tokyo Comic Con World」にて開幕した!
オープニングセレモニーでは東京コミコン2020アンバサダーである市川海老蔵による工場からスタートし、その後メインMCであるLiLiCoと小田井涼平夫婦が登場。バーチャルサポーターを務めるキズナアイとともに、いままでとは異なる形式で行われる「東京コミコン2020」の楽しみ方や、550円(税込)の3日間フリーパスを購入すると入場できる「プレミア・ゾーン」の内容、本日5日から行われる幕張メッセ特設ステージでの無観客ライブ中継などが紹介された。
「東京コミコン」の目玉と言えば、やはり豪華セレブたちの参加。今年は第1作公開から35周年のメモリアルイヤーを迎える「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズからマイケル・J・フォックスとクリストファー・ロイド、リー・トンプソンとトム・ウィルソンが参加するほか、人気海外ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」の若手キャスト陣や、「24 -TWENTY FOUR-」のキーファー・サザーランドなどバラエティ豊かな顔ぶれがオンラインで集結。
そのなかの一人、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのフロド役で知られるイライジャ・ウッドが4日、市川海老蔵とスペシャルトークを展開した。
ともに子どものころからエンターテインメント業界で活躍してきた2人。イライジャは「長い期間活動させていただいているのは、いろいろな奇跡が叶った、ギフトのようなものと感じています」と、市川は「生まれた時から日本の伝統文化を継ぐことが決まっているなかでスタートしましたが、修行することで日本の文化を次のジェネレーションに伝え、多くの方に認知していただけてることに感謝しています」と、それぞれの軌跡を振り返りながら、現在のコロナ禍での状況などについて語り合った。
俳優としてだけでなく、近年は映画プロデューサーやゲームプロデューサーとしても活動しているイライジャ。「この10か月間はいろいろなプロジェクトを遂行していて、現在動いているアニメ関連のプロジェクトはコロナの影響を受けにくく、各々のPCのなかで問題なく進めることができています」と現状について明かし、困難な時期を乗り越えるためのモチベーションとして家族の存在が欠かせないと語る。
そんなイライジャに対して市川は「とても気になっているのはアメリカのゲーム業界のことです」と、ゲーム業界の現在地について質問。「ロックダウンされているロサンゼルスではゲーム業界がすごく盛り上がっていて、僕自身も家族でNintendo Switchの『あつまれ どうぶつの森』をプレイしていたよ」と微笑むイライジャは、「いま僕の会社ではVRのホラーゲームをプロデュースしています。ゲームは物語を伝えることができる点で映画にも通じる部分があって、それがゲーム業界を伸ばしているひとつの要因であると考えています」と、2つの異なるエンターテインメントが密接な関係にあることを強調した。
さらに映画製作者としての視点で、市川を迎えて映画を作るならどんな作品がいいかという話題になると、じっくりと考え込むイライジャ。「僕は歌舞伎に対してフィジカル面の力強さや身体能力の高さ、エモーショナルなイメージを持っているので、強い悪役や戦うキャラクターに配役すると思います。歌舞伎役者ならではの体の動きも取り込んで、例えばギレルモ・デル・トロ監督の映画におけるダグ・ジョーンズのような役割を作るのもおもしろそうですね」と目を輝かせる。
そして昨年市川が世界で初めて挑戦した「スターウォーズ歌舞伎」について、「とてもすばらしい演目でした」と賛辞を贈るイライジャは「もし『ロード・オブ・ザ・リング』の歌舞伎を演じることがあれば、ガンダルフを演じてもらいたいなと思います」と、にこやかに呼びかけていた。
「東京コミコン2020」は12月6日(日)まで開催中だ。
文/久保田和馬