ビル・パクストン急死で、大物監督や共演者が続々追悼コメント

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ビル・パクストン急死で、大物監督や共演者が続々追悼コメント

ビル・パクストンが、61歳の若さで急死したことは映画界にも大きな衝撃を与えた。各メディアが大々的に報じているほか、第89回アカデミー賞授賞式の当日とあって、カウントダウン番組でもビルの功績を称えるとともに、ビルの共演者や大物監督らが、続々と追悼の意を寄せている。

数多くの大ヒット大作に出演しているビルと、『エイリアン2』(86)、『トゥルーライズ』(94)、『タイタニック』(97)など数多くの作品を手掛けてきたジェームズ・キャメロン監督。ヴァニティ・フェア誌に対し、長文のEメールで、「この30分間、自分の気持ちと心を整理しようとしてたただ動揺するばかりでした。僕と彼は、ロジャー・コーマン監督の超低予算映画で知り合って以来、36年間にわたる親友でした」

「(中略)オスカーの夜に、彼がスクリーンで見せる存在感で人々を喜ばしてくれただけではなく、人として素晴らしい人間だったことを偲んで、大々的に取り上げてくれることを願っています。彼の死を受け入れることはできません。本当に寂しいです」と悲しみと追悼の意を投稿。

また『トゥルーライズ』で共演したジミー・リー・カーティスは、「面白くて才能があって、愛すべくビル・パクストンが亡くなるなんて、ありえない」とツイートしたのち、ピープル誌に対し、「病気には見えない若い人が突然亡くなるのは、本当に本当に悲しい。彼は素晴らしい才能の持ち主であり、また素晴らしい人間でした」と、アーノルド・シュワルツェネッガーは、「ビル・パクストンは、どんな役も演じられるけれど、でも彼はいつも最高のビルだった。大きな心を持った素晴らしい人間だった」とツイートし、早すぎる死を悼んだ。

またビルが2007年のピープル誌のインタビューで、「『アポロ13』(95)以来の友人で、お互いに手紙を好感している仲」であることを告白し、最新作で遺作となる『ザ・サークル(原題)』でも共演を果たしたトム・ハンクスは、「ビル・パクストンは、ただただ素晴らしい人だった」とツイート。

『アポロ13』の監督ロン・ハワードは、「辛すぎるよ。ビルは素晴らしい才能とスピリットの持ち主だった。そして『アポロ13』第2弾や仕事に対する彼のパッションを忘れない。あまりに淋しすぎる」と投稿。

共演者ゲイリー・シニーズはツーショット写真と共に、「ビル・パクストンが亡くなったと聞いて、今日は本当に悲しい日だ。友よ安らかに」と、ケヴィン・ベーコンは、「ビル、君のことは忘れないよ。僕たちは淋しい」と、『アポロ13』の共演者や監督と一緒に写っているモノクロ写真を投稿し、朋友の死を悼んだ。

『マイティ・ジョー』(98)の共演者シャーリーズ・セロンは、「あなたは私にとって、素晴らしい友人だったわ。ビル。そして共演した中で最も素晴らしい俳優の一人だった」と、『ツイスター』で共演したヘレン・ハントは、「彼がこの映画を素晴らしいものにしてくれた。彼は凄い才能の持ち主だった」とツイート。

また『ワイルド・ガンズ』(94)で共演したロブ・ロウは、「このビジネス界の親友で、最も素晴らしい俳優の一人が突然亡くなり、打ちひしがれている。(中略)オスカーで、『シンプルプラン』(98)か、『One False Move』(日本未公開)の素晴らしい主役だった彼のことを思い出してほしい」とツイートしている。

他にも数多くの俳優たちが、ビルと家族に追悼の意を表しており、改めてビルの存在感の大きさと人柄が浮き彫りとなった。【NY在住/JUNKO】

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