英国ロックダウンから1年…ウィリアム王子夫妻、ワクチン接種会場を訪問
3回目のロックダウンが敢行されているイギリスで、現地時間3月23日、1回目のロックダウン開始から1年が経過したことを受け、ロンドン中心部の病院では、医師や看護師らが中心となって犠牲者を追悼。過去1年間を振り返る「Day of Reflection」として、各地で正午から1分間にわたる黙祷を捧げた。
現在イギリスでは、成人の約半数がワクチン接種を受けており、感染者数と死者数が激減しているが、新型コロナウイルスによる死者数は12万6000人に上っている。ジョンソン首相は、犠牲者を追悼するとともに、NHS(国民保健サービス)やソーシャルワーカーら医療従事者、教師、警察官、公共機関従事者、店舗など第一線で働く人々や、国民すべての人々の献身と努力をねぎらった。そして自由を手に入れるために、科学者の指針とワクチン接種によって、国民が一丸となって慎重かつ前向きに歩んでいくことを呼び掛けた。
ヘンリー王子夫妻との確執に揺れる英王室も、しっかりと公務を全う。エリザベス女王は、フィリップ王配が入院していた聖バーソロミュー病院の医療従事者に、感謝の意を込めたメッセージと花束を贈呈し、チャールズ皇太子はビデオメッセージで追悼。ウィリアム王子とキャサリン妃は、10年前の4月29日に挙式を行った場所で、現在ワクチン接種会場になっているウェストミンスター寺院を訪問し、第一線で働くNHS医療従事者やボランティアたちに熱心に耳を傾け、英国民に寄り添った。
文/JUNKO
作品情報へ