第13回沖縄国際映画祭の上映作品続報!アートフェスティバルも開催
春の沖縄を代表する総合エンターテインメントの祭典「島ぜんぶでおーきな祭 第13回沖縄国際映画祭」(4月17日~18日開催)。新型コロナウィルスの感染拡大防止の観点からオンラインを併用し、新しい形の映画祭を模索する同祭典から、上映作品の続報とアートフェスティバルの情報が公開された。
13回目を迎える「島ぜんぶでおーきな祭」では、那覇市の「桜坂劇場」に会場をしぼって映画上映を行う。新作を中心とした作品を紹介する「特別招待」部門では、丹野雅仁監督による、時空を超えた、笑いと涙の感動物語『メイド・イン・ヘヴン』を上映。手塚理美、国広富之が出演する。交通事故で死んでしまった小説家の志田漱石は、天国で最愛の妻・咲子と再会する。しかし、漱石は妻の記憶を失っていた…。二人が別々の生活を余儀なくされる中、下界では謎の小説、メイド・イン・ヘヴンが発見される。
そして地元の魅力を全国に発信することで地域の活性化を目指すプロジェクト「地域発信型」部門では、頃安祐良監督作『十六夜の月子』、沖縄お笑い界で活躍する初恋クロマニヨンのリーダーである松田正監督作『こんな、菊灯りの夜に』の上映が決定。
『十六夜の月子』は、岡山県津山市を舞台とする初恋をめぐる物語。岡山県津山市出身の映像作家である安田啓介が地元津山のPR映画を撮ることになり、原作となる自伝的小説のヒロイン“月子”に自身の高校時代の初恋の相手を重ねて苦しむ姿を描く。前原瑞樹、アントニー(マテンロウ)、Ami(JWEL)、石田清志郎、綿谷みずき、桜井めぐみ、オール阪神(オール阪神・巨人)が出演。
『こんな、菊灯りの夜に』は、松田監督の出身村である沖縄県読谷村にある電照菊畑を舞台とする人情コメディ。農業に従事する青年テッペイと、地元に帰ってきた幼なじみのサツキとの話を中心に描く。
また「YAMBARU ART FESTIVAL - Phase in NAHA -」も開催される。このイベントは、沖縄本島北部地域で毎年開催される地域芸術祭「やんばるアートフェスティバル」との連携企画。やんばるアートフェスのメインコンテンツとなる2つの部門からの企画を、ホテル アンテルーム 那覇 を会場に実施する。
現代アートの展示やイベントを行う「エキシビション部門」からの企画は「ウサギニンゲン劇場 in NAHA」。自作の映像機と楽器を使ったパフォーマンスユニット・usaginigen(ウサギニンゲン)によるアートパフォーマンスを実施。やんばるアートフェスティバルでも毎年大人気のウサギニンゲン劇場の公演がおーきな祭期間中、会場のギャラリーにて無料観覧できる。
そして県内クラフト作家や工房による商品の展示販売を行う「クラフト部門」からの企画は「YAF CRAFT MARKET POP-UP」。やんばるアートフェスティバルの開催期間中のみオープンするクラフトショップ「YAF CRAFT MARKET」が期間限定でオープン。やちむん(陶器)、ガラス、木工など、やんばるアートフェスセレクションの様々な商品がラインナップされる。
映画・音楽・ダンス・お笑い・ファッション・アート・スポーツなど幅広いジャンルから創出されたエンターテインメントコンテンツを、アジアや世界へと発信してきた「島ぜんぶでおーきな祭」。今年はオンラインも積極的に活用し、祭典を楽しみたい。
文/足立美由紀