『ゴジラvsコング』が北米で大旋風!コロナ禍以降最高のオープニング成績で堂々No.1に
イースター(復活祭)の連休に向けて、3月31日からHBO Maxでの配信と同時に北米2049館で公開された『ゴジラvsコング』(5月14日日本公開)。4月2日から上映館数を3064館に増やし、週末3日間で興収3220万ドルを記録。コロナ禍としては最高の興行成績で、先週末(4月2日から4日)の北米興収ランキングでナンバーワンに輝いた。
初日から5日間での興収は4850万ドルに到達。昨年末に公開された『ワンダーウーマン1984』(4月4日時点で興収4610万ドル)をすでに上回り、『The Croods: A New Age』(同じく興収5634万ドル)と『TENET テネット』(同じく興収5792万ドル)超えも射程圏内に収め、コロナ禍以降初の北米興収1億ドル突破の可能性も指摘されているほど。世界興収も中国などでの大ヒットが後押しとなり、すでに2億8580万ドルにのぼっている。
その熱狂ぶりをとくに表しているのはBox Office Mojoが発表している1館あたりの興収アベレージで、本作は1万500ドル。これは週末3日間の興収を上映館数で割って算出されるのだが、一昨年のサマーシーズンに4108館で公開された前作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のそれは1万1630ドル。ロサンゼルスやニューヨークでは1スクリーンあたり最大100人かつ定員の25%、そのほかの地域でも制限付きで映画館が営業している現状を踏まえると、2年前の前作と遜色のない水準にまで持ち直したというのは異例中の異例といえよう。
また、3月31日から4月4日までの5日間で360万世帯がスマートテレビを介してHBO Maxで『ゴジラvsコング』を5分以上視聴していると「Deadline」で報じられている。これは『ワンダーウーマン1984』の220万世帯、『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』の180万世帯を大きく上回る驚異的なもので、スマートテレビ以外での視聴も含め、HBO Maxのサービス開始以来最高の視聴数を記録するのは間違いないとのこと。
世代も国境も超えて支持される2大怪獣が映画館と配信の両立を成し遂げ、長い眠りの中にいた北米の映画界を目覚めさせてくれたようだ。
文/久保田 和馬