松山ケンイチ、『BLUE/ブルー』で木村文乃とのシーンに確かな手応え「2人の世界になれた」

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松山ケンイチ、『BLUE/ブルー』で木村文乃とのシーンに確かな手応え「2人の世界になれた」

映画『BLUE/ブルー』の公開記念舞台挨拶が4月10日に新宿バルト9で開催され、松山ケンイチ、木村文乃、東出昌大、柄本時生、吉田恵輔監督が登壇。松山が「2人の世界になれた」と木村との共演シーンについて手応えを語った。

『BLUE/ブルー』の公開記念舞台挨拶が開催された
『BLUE/ブルー』の公開記念舞台挨拶が開催された

吉田監督が30年以上続けてきたボクシングを題材に、自ら脚本を書き上げた本作。成功が約束されていなくとも努力を尽くす挑戦者たちの生き様を描く青春映画で、脚本に惚れ込んだ松山が約2年もの役作りに挑み、情熱はあっても試合には勝てない主人公の瓜田を熱演した。
吉田監督は「この企画は7、8年かかって、やっとこの日を迎えることができました。感無量です」としみじみ。松山も「無事にこの日を迎えられてホッとしている」と安堵の表情を浮かべ、上映終了後の観客から拍手を浴びると「すごく幸せな気持ちになっています」と喜んでいた。

東出昌大は松山ケンイチの役作りに驚き!
東出昌大は松山ケンイチの役作りに驚き!

大きな見どころとなっているのがリアルなボクシングシーンで、松山は「東出くんも時生くんもやっちゃう人だから、足を引っ張らないようにと思っていた」と笑顔を見せ、「試合のシーンは大変な撮影で、皆さん気合が入っていた」と充実の想いを吐露。瓜田のライバルである小川役を演じた東出は、「役作りでジムに行った時に、片隅でシャドウをやっていらっしゃる方がいて『ボクサーの人が練習に来ている』と思ったら、松山さんだった。『おおお、もうジムの住人になっている!』と驚きました」と振り返っていた。

瓜田が、初恋の人である千佳(木村)にバンテージを巻くシーンがあるが、松山は「僕はバンテージを巻きながら話をするので、最初は『間違えないように』と考えていた」と述懐。「カメラってどうしても意識してしまうものだけれど、あの瞬間だけは本当に2人の世界になれた。全然いやらしいとかそういうことではないんですが、2人とも裸でいた感じがする」と語ると、会場からも笑い声が上がった。
松山は「ほら、ちょっと変なこと想像した!違うんだって!」と否定しながら、「着ていたものを脱いだというか、邪魔なものが全部なくなっていった瞬間。すごく喜びを感じた」と特別なシーンになったという。木村は「裸だったと思う」と松山の言葉にうなずき、会場の笑いを誘っていた。


エンタメの力について語った
エンタメの力について語った

企画から長い年月をかけて、公開までたどり着いた本作。松山は「自分もそうで、映画は自分の背中を押してくれる存在、なにかを教えてくれる存在であったり、勇気を与えてくれるものだと思っています。映画を観て救われることってあると思う」とコメント。「いまはなかなか自由に生活できない状況が続いていますが、エンタテインメントの力はなにも変わっていない。映画の力を皆さんと共有していけたらいいなと思っている」と未来を見つめ、会場から大きな拍手を浴びていた。

取材・文/成田おり枝

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