エリザベス女王、5か月ぶりの対面公務でグリーンの衣装を選んだ理由とは?

セレブリティ

エリザベス女王、5か月ぶりの対面公務でグリーンの衣装を選んだ理由とは?

4月9日に逝去したフィリップ王配とともに、1月に1回目のワクチン接種を受けていたエリザベス女王。英国でロックダウンが緩和された翌々日の3月31日、2回目のワクチン接種を終え、約5か月ぶりの屋外での対面公務を行った。

王立オーストラリア空軍の100周年を記念し、3月としては記録的な温かさとなった英国で、ウィンザー城に近い南部サリー州にある、英連邦空軍記念館を訪問したエリザベス女王は、イースターの祝日を前に春らしいライトグリーンのコートと、白と黄色い花があしらわれた同色の帽子を着用。英王室の公式Instagramなどで、その様子が紹介された。

ワントーンカラーが鉄板のエリザベス女王だが、当初「The Telegraph」などでは、これまでもメーガン妃の結婚式など、大事なシーンではライトグリーンをチョイスしてきているが、確固たる意志と自信がうかがえる色として選んでいると伝えていた。また今回のコートと帽子は、2019年6月に開催されたロイヤル・アスコットでも着用していたものだ。

オーストラリアの国花である、黄色いゴールデンワトルをモチーフにしたブローチは、1954年のオーストラリア初外遊の際に当時の首相から贈られたもの。しっかり敬意を表することも忘れなかったが、2015年にオーストラリアのアイデンティティを表す、新しいシンボルとして作られたワトルの旗には、団結や、人種、言語、信念、意見で区別する事なく、全ての人が平等に統一されているという意味が込められており、ヘンリー王子夫妻との分断に心を痛め、またコロナ禍や多様性を求められる英王室の理念を象徴しているようだ。

「久しぶりにエリザベス女王の素敵な笑顔を拝見できて幸せな気持ちになった」「尊敬しています」といった声とともに、2019年の際の写真をメディアが掲載していることもあってか、「明らかに頬がコケて、コートが緩く、痩せられたようで心配です」「心労がうかがえる」「いつまでもお元気でいらしてください」といった激励の声があがっていた。


2月16日に入院し、手術後の3月16日に退院してウィンザー城に戻っていたフィリップ王配は、最期をエリザベス女王のもとで迎えたいという本人の希望から退院しただけであり、ベッドから起き上がって会話ができる日もあったが、終日寝ていることも多く、いつ何があってもおかしくない状況だったという。

「The Sun」などによれば、9日にエリザベス女王に看取られて静かに息を引き取ったフィリップ王配は、英王室のメンバーとして初めて、エコ活動に従事していたという人物。そのため棺は本人の希望で、狩猟などの際に使用した、王配がこよなく愛していたというヴィンテージもので、自身もデザインに参加したモスグリーンのランドローバー、しかも霊柩車としては英国初となるハイブリッドカーで運ばれることが明らかに。シニアのロイヤルファミリーについては、万が一に備えて事前に様々な打ち合わせがなされていると言われており、グリーンは、まさにフィリップ王配を象徴するカラーでもあったようだ。

文/JUNKO

作品情報へ