宮野真守、子役時代「つらかった」内村光良らと“どん底時代”を振り返る!
『ミニオンズ』や『ペット』を生んだユニバーサル・スタジオとイルミネーション・エンターテインメントのタッグによる最新アニメーション映画『SING/シング』(3月17日公開)。ジャパンプレミアが3月8日に東京国際フォーラムで開催され、内村光良、大地真央、大橋卓弥(スキマスイッチ)、斎藤司(トレンディエンジェル)、宮野真守、木村昴、重本ことり、佐倉綾音、河口恭吾といった豪華な日本語吹替版声優陣がレッドカーペットを賑やかに闊歩。会場を沸かせた。
日本版楽曲プロデュースの蔦谷好位置、ユニバーサル・ピクチャーズ フィルム・ミュージック&パブリッシング部門社長のマイク・ノブロックも出席。劇中で「どん底まで落ちたら、上がるだけ」とのセリフがあることから、それぞれが“どん底”エピソードを明かした。
宮野は「どん底というと語弊がありますが」と口火を切り、「子役時代ですね」と告白。「つらかったんですよ。エキストラの仕事もありがたかったんですが、砂利道を裸足で走ったり、集合したのに仕事がなくて解散するとか、子供ながらにつらかったなと思う」と振り返った。
しかし、「芸能界でやっていきたいなという思いが強かった」そうで、「18歳のときに初めて声優のお仕事をもらってから世界が広がった。続けていてよかったなと思います」と継続の重みを噛み締めていた。
同じく声優の佐倉は「声を武器にしていかなければいけない仕事なのに、10代後半の時に声が出なくなった。その時はどん底だった」とつらい経験を思い出してしみじみ。「資格をとってつぶしがきくようにして、なんとか乗り切った。1、2年かけてようやく声が戻ってきた。これからも続けていけたら」と苦労を乗り越えたからこそ感じる、今の仕事への喜びを語っていた。
内村は「お笑いスター誕生がデビューで。チャンピオンになったら番組が打ち切りになった。そこから営業の日々が始まった」と述懐。「商店街の営業で、ひとつのビールケースの上に私と南原(清隆)が立った時にどん底を感じた。それが今、赤い絨毯の上に乗っている。人生って不思議だな」と話し、会場の笑いを誘っていた。
本作の舞台は、動物だけが住む世界。客足が途絶えた劇場の支配人・コアラのバスター・ムーンが、かつての栄光を取り戻すためオーディションを開催。個性的な動物たちが集ってくる様を、60曲以上の名曲やヒットソングとともに描く。【取材・文/成田おり枝】