故ダイアナ妃のウェディングドレス、25年の時を経てケンジントン宮殿でお披露目

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故ダイアナ妃のウェディングドレス、25年の時を経てケンジントン宮殿でお披露目

このところ、明るいニュースが少なかった英王室。コロナ禍でことごとくイベントが中止となり、先日9日にはエリザベス女王の最愛の夫、フィリップ王配が99年の人生に幕を閉じた。


しかし本来であれば2021年は、4月29日がウィリアム王子とキャサリン妃の結婚10周年であるのに加えて、1997年に36歳という若さで非業の死を遂げたダイアナ妃が生きていれば、今年の7月1日で還暦を迎える年。また7月29日は、チャールズ皇太子と結婚した1981年から40周年(1996年に離婚)と、何かと節目の年になるはずだった。

ダイアナ妃が亡くなって20年目となった2017年には、ウィリアム王子とヘンリー王子が、ダイアナ妃の銅像建立を発表。ヘンリー王子夫妻の英王室離脱など、兄弟の確執が伝えられるなか、昨年8月には2人が、「宮殿を訪れる全ての人々にとって、この像が母の人生や残してくれた遺産を振り返るきっかけとなることを望んでいる」と共同声明を表明し、今年7月1日にダイアナ妃の銅像を、妃が愛したケンジントン宮殿の一角にあるサンクンガーデンで公開することが明らかに。4月17日のフィリップ王配の葬儀に続いて、再びヘンリー王子が渡英することが期待されている。

そして今度は、2度と日の目を見ることはないと思われていたダイアナ妃のウェディングドレスが、25年以上の時を経て、再びケンジントン宮殿で展示されることが明らかになった。

当時ロンドンのセント・ポール大聖堂で挙式をしたダイアナ妃の、アイボリーのシルクタフタのドレスは、デイビッド&エリザベス・エマニュエル夫妻がデザインしたもの。15万1000ポンド(約2270万円)とロイヤルウェディング史上歴代4位の絢爛さを誇り、1万粒のパールやアンティークのひだ飾りなどもさることながら、ダイアナ妃が最後までこだわった7.6メートルのトレーンは、ロイヤル史上で最長。また約140メートルのチュールレースも、大いに注目を集めた。

「Sky News」などによれば、このドレスは、1995年に一度ケンジントン宮殿に展示されたが、97年にダイアナ妃が他界してからは、弟のチャールズ・スペンサーが一時的に保管した後、98年からオルソープにあるスペンサー家の博物館に展示されていた。その後、2007年から2013年までオーストラリアやカナダなど世界中で展示され、ダイアナ妃の遺言通り、ヘンリー王子が30歳になった2014年に、ウィリアム王子とヘンリー王子に相続されていた。

コロナ禍で昨年から中止されていたケンジントン宮殿の一般公開が今夏から再オープンするにあたり、6月3日から2022年1月2日までの間、新しくなったザ・オランジェリーでHistoric Royal Palacesが運営する企画展「Royal Style In The Making」が開催されることが決定。エリザベス女王と母親など、3世代にわたって20世紀を彩る英王室のロイヤルファッションをフィーチャーする企画展で、既に離婚しているダイアナ妃のドレスが公開されることは、大きな意味を持つと言えるだろう。

文/JUNKO

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