吉本ばななの初期の名作短編小説「ムーンライト・シャドウ」が小松菜奈主演で映画化!
ベストセラー作家、吉本ばななの短編小説「ムーンライト・シャドウ」が小松菜奈主演、エドモンド・ヨウ監督で映画化され、2021年秋に公開されることが決定した。
「ムーンライト・シャドウ」は社会現象とも言える大ヒットを記録し、日本のみならず海外からの評価も高い吉本ばななの代表作「キッチン」に収録された短編で、1987年に彼女が大学の卒業制作として発表し、日本大学芸術学部長賞を受賞、翌1988年に泉鏡花文学賞も受賞した作品。
突然訪れる恋人の死をなかなか受け入れることができない女性の姿を描いた本作で、主人公のさつきを演じるのは今回が初の長編映画単独主演となる小松菜奈。そしてメガホンを取ったのは、2017年の東京国際映画祭において『アケラットーロヒンギャの祈り』で東南アジア初となる最優秀監督賞受賞の栄誉に輝いたマレーシア人映画監督のエドモンド・ヨウ。
吉本は「『ムーンライト・シャドウ』は、私がちょうど小松さんと同じ年齢のころの24歳くらいに、初めて他人に見せることを前提に書いた思い出深い小説です。主人公のさつきを小松さんが演じると聞いて、その時の気持ちに作品を生まれ変わらせてくれるんじゃないかと、そんな気がしました」と小松に対してコメント。
また、小松は「自分でもどんな風に完成しているのか未知の世界で、こんなに想像がつかない作品は初めてかもしれません。だからこそ作品の完成がとても楽しみです」、ヨウ監督は「今回『ムーンライト・シャドウ』を映画化するお話をいただいた時、私の旅が原点に戻ったような気持ちでした。吉本さんの文章の普遍性やエモーションをスクリーンに投影する素晴らしい機会をうれしく思いました」とコメントしており、完成作品に期待が高まる。
原作者にして、主人公のさつきにぴったりと言わしめた小松菜奈、そしてアジアを代表する新鋭エドモンド・ヨウ監督。注目の組み合わせがどのように吉本ばななの名作を生まれ変わらせているのか、ぜひ劇場で確認したい。