ヘンリー王子、過剰なセラピーでメンタルヘルスの間違ったお手本に?|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
ヘンリー王子、過剰なセラピーでメンタルヘルスの間違ったお手本に?

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ヘンリー王子、過剰なセラピーでメンタルヘルスの間違ったお手本に?

オプラ・ウィンフリーがホストを務めた暴露インタビューがオンエアされたのち、ミシェル・オバマ米元大統領夫人はやんわりと、そしてモナコ公国のアルベール2世大公は「家族の問題は家族で」とはっきりと不快感をあらわにしたが、ヘンリー王子には届かなかった様子。その一因は、ヘンリー王子が過剰にセラピーを受けていることにあるのかもしれない。

ヘンリー王子がポッドキャスト「Armchair Expert」で、公然と伝統ある英王室の体制や家族を傷つけることで自身の英王室離脱を正当化し、メンタルヘルスケアが掲げる「自分の思いを正直に話そう」というモットーを推奨しているロールモデルになっていることについて、NHS(国民保健サービス)の精神科医マックス・ぺムバートン医師は、本来の目的と真逆の存在になっていると指摘している。

マックス医師は、自らも心理療法を学んでいることを前提に「Daily Mail」に以下のように語っている。「ヘンリー王子は、過剰にセラピーを受けた人に見られる、自己中心的で自分のことしか考えられない、攻撃的で怒りに満ちたキャラクターになり始めています。ある程度自分本位であることは、セラピストとの間では問題ないのですが、公にするのは不適切です。類まれなる贅沢で特権のある生活を続けている人物である場合は、特にそうです」

「ヘンリー王子が、過去のつらいことを受け止め、それをばねにポジティブな方向に進んでいることを明らかにするのであれば、とても効果があるものですが、実際には過去にとらわれ、その怒りを家族を攻撃する方向に向けています。こみあげてきた怒りを公の場でぶちまけてしまっては、事態は悪い方向に向かうだけで解決になっていません」

今回のインタビューは、人々を罰し、傷付けるものだったと王室伝記作家アンジェラ・レビンなどが語っているように、英王室を見せしめにすることで満足感を得ているように見えるヘンリー王子は、メンタルヘルスとコーチングの企業「BetterUp」で初代チーフ・インパクト・オフィサー(CIO)に就任。今回のインタビューで、「恐らく僕にはもうセラピーは必要ないけれど、受け続ける」と語り、経験者として人々のメンタルヘルスに貢献できると自信をもっている様子。「Armchair Expert」公式Twitterには、「ヘンリー王子もつらかったのね」「正直に話してくれてありがとう」といった声も寄せられている。

またウィリアム王子のアドバイスで7年前からセラピーを受け始めたと言われているヘンリー王子が、今回「メーガン妃に勧められてセラピーを受けている」と発言したことについては、虚偽の発言という意見もある。しかし、ヘンリー王子は以前「怒りがあっても、それを表に出さずにボクシングで鎮める努力をしてきた」と語っており、英王室に留まるよう誘導され、我慢を強いられるセラピーから、自分を解放してくれるセラピーに変更した可能性も高く、アンジェラの「洗脳されてしまった」という意見には同感の声が。「悪気がないからもう戻れないでしょうね」「公然と親族の悪口を言う親に育てられた子どもたちこそかわいそう」といった意見も寄せられている。

文/JUNKO

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