大誤算!? 英国で称号放棄の要求が加速するヘンリー王子、米国からも非難の声
3月のオプラ・ウィンフリーのインタビューでは、英王室の人種差別について語ったメーガン妃が物議を醸していたが、5月のドキュメンタリー「The Me You Can't See」のインタビューで、ヘンリー王子がメンタルヘルスを理由に英王室、及び家族の個人攻撃に及んだことで、英国内でヘンリー王子にも非難が殺到。またヘンリー王子がポッドキャストで、民主主義の基盤とも言えるアメリカ合衆国憲法修正第1条を愚かと批判したことで、アメリカ人からも非難の声が殺到する結果となった。
米国内では「アメリカに不満があるならイギリスに帰るべき」、一方で英国内では「戻ってこないでほしい」といった気運が高まり、英国のみならず、米国での夫妻の人気がガタ落ち。人種差別を訴える人々や、メンタルヘルスの問題を抱える人々からは支持を得たようだが、夫妻にとっては予想外の結果だったようだ。
「ヘンリー王子はかつて英国でヒーローでしたが、今はその要素はゼロ。人気は急落しています。『Newsweek』の調査結果では、54%の人々が『発言しないでほしい』と言っています。『もっと発言すべきだ』という人はわずか18%しかいないのです。ヘンリー王子夫妻の人気は、いまや英米で急落していますが、ヘンリー王子の憲法に関する発言は大失敗でした」
「アメリカ人は、部外者から自国の非難をされることを最も嫌います。SNSで続出している『嫌なら出ていけ』という意見は、ある意味当然の主張でしょう。当初は英国のシニア層からの不支持が圧倒的でしたが、いまや米国でも不支持者が増えており、ヘンリー王子にとっては大誤算だったのではないでしょうか」と、元「The Sun」のロイヤルエディターとラジオ番組のホストが「TalkRadio」で語っている。
また「The Spectator US」のワシントン支局のエディターも、「英米の歴史的背景を考えても、発言は慎重にすべきでした。米国内で『ヘンリー王子をイギリスに連れ戻してほしい』という声が高まっています」と語っており、大誤算というよりは当たり前の反応と言えそうだ。
ヘンリー王子のやり方に業を煮やした英作家のコリン・キャンベルが、「Change.org」を通じて英国民に対し、「ヘンリー王子は自主的に称号返上を申し出るべきです」と呼びかけ、5万件以上の署名が集まっている。
いまはメーガン妃は沈黙を保っており、ヘンリー王子が矢面に立っているが、米国人である妻が米国憲法を非難する夫を止めなかったとなれば、夫婦の問題でもある。ヘンリー王子夫妻とタッグを組んでいるオプラをはじめ、ヘンリー王子の就職先など、英米共に今後の動向が注目されている。
文/JUNKO