故ダイアナ妃の銅像、除幕式を前にケンジントン宮殿の庭園に到着
故ダイアナ妃の生誕60周年を記念して、7月1日に、ケンジントン宮殿のサンケン・ガーデンでダイアナ妃の銅像の除幕式が行われるにあたり、銅像が設置された。
この週末にダイアナ妃の銅像が入ったダークグリーンの木製のケースが、生前、ダイアナ妃がジョギングの後などによく立ち寄っていたサンケン・ガーデンを見わたせる位置に設置され、1日のお披露目を前に、ウィリアム王子はキャサリン妃と、ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子とともに、この庭で静かな時間を過ごしたいと考えていると「The Telegraph」が伝えている。
この銅像の計画については、ダイアナ妃が1997年8月31日に亡くなってから20年となる2017年に、ウィリアム王子とヘンリー王子が共同で声明を発表。サンケン・ガーデンでは、同年の4月から9月の期間限定で、ダイアナ妃の生涯やライフスタイルから着想を得た、白とクリーム色をベースとした庭園「ホワイトガーデン」が一般公開された。また8月30日には、キャサリン妃、ウィリアム王子とヘンリー王子が仲良く肩を並べて庭を歩いた後、一般人の待つ宮殿の正面ゲートへ足を運び、ゲート前に手向けられた無数の花束やメッセージなどに見入る様子が、人々の涙を誘っていた。
あれから約4年、こんな日が来るとは誰も想像しえなかったことだが、ヘンリー王子が英王室を離脱しただけでなく、公然と英王室を非難。また当初は、ダイアナ妃の友人など100人規模のセレモニーを予定していたが、コロナ禍で完全な規制緩和が現地時間7月19日まで延長されたことから、ケンジントン宮殿は25日、出席予定者を、ウィリアム王子とヘンリー王子、ダイアナ妃の近しい家族と、王室にゆかりのある彫刻家イアン・ランク=ブロードリー、ガーデンデザイナーのピップ・モリソンらと、かなり規模を縮小して行うことを発表した。
ウィリアム王子とヘンリー王子は、別々に声明を発表すると報じられており、2人の仲裁役となりえたキャサリン妃、ダイアナ妃の友人らも欠席する予定。今回出席できなかった人々のために、改めて9月にセレモニーが行われることも明らかになっている。
2017年にもヘッドガーデナーを務めたショーン・ハーキンによれば、今回も、この庭園はダイアナ妃が好きな白やクリーム色のユリやチューリップ、バラ、勿忘草などで埋め尽くされることになるというが、残念ながら、セレモニーの雰囲気は大きく様変わりすることになりそうだ。
文/JUNKO