『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』が北米V2!独立記念日の週末はユニバーサル作品が上位を独占

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『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』が北米V2!独立記念日の週末はユニバーサル作品が上位を独占

独立記念日が日曜日と重なったことで、連休となった先週末(7月2日から4日)の北米興収ランキング。近年の独立記念日前後にはディズニー作品が強さを発揮しているが、今年は今週末公開の『ブラック・ウィドウ』(映画館、ディズニープラス プレミアアクセスにて公開中)まで持ち越し。その代わりにユニバーサル作品の続編映画3タイトルが上位を独占する結果となった。

2020年以降のハリウッド映画で初!全世界興収5億ドル突破
2020年以降のハリウッド映画で初!全世界興収5億ドル突破[c]2021 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.

公開2週目を迎えた『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』(8月13日日本公開)は、ロケットスタートを決めた前週から比較し3分の1ほどの興収と大きな下落となったものの、3日間で2300万ドルを売り上げ2週連続首位をキープ。月曜日を含めれば北米累計興収1億2000万ドルを突破し、全世界興収も5億ドルの大台を突破。もちろんこれは、2020年と2021年に公開されたハリウッド映画で初めての快挙である。

【写真を見る】『ボス・ベイビー』の続編が2位に初登場。今度は新たな“ボス・ベイビー”が登場!?
【写真を見る】『ボス・ベイビー』の続編が2位に初登場。今度は新たな“ボス・ベイビー”が登場!?[c] 2021 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.

2位に初登場を果たしたのは、アカデミー賞長編アニメーション賞にもノミネートされたヒット作『ボス・ベイビー』(17)の続編『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』(2021年冬日本公開)。前作後にはスピンオフアニメシリーズが展開してきた「ボス・ベイビー」だが、本筋に帰った今回は大人になった前作の主人公のティムと、弟の“ボス・ベイビー”ことテッドが再会。新たなボス・ベイビーの登場によって、赤ちゃんの姿に戻されたテッドが世界を救うために奔走していく。


初日から3日間で1600万ドルというオープニング興収は、前作のおよそ3分の1。ドリームワークス製アニメは通常時であれば「シュレック」や「ヒックとドラゴン」のように2作目でヒットのピークを迎えるが、さすがにまだまだコロナ禍からの復活途上。昨秋公開された『The Croods: A New Age』のように息の長い興行で、少しでも前作の興収に近付けるかがカギとなる。ちなみに月曜日の時点で、同じドリームワークス製アニメで公開5週目に入った『Spirit Untamed』の北米累計興収を上回ることに成功したようだ。

「パージ」シリーズの第5作にして完結編は3位スタートに
「パージ」シリーズの第5作にして完結編は3位スタートに写真:SPLASH/アフロ

また第3位にはパンデミックの影響で丸一年の公開延期となっていた「パージ」シリーズの第5作『The Forever Purge』が初登場。毎回同じ時期に公開されるシリーズで、第3作まではオープニング興収3000万ドル前後だったが、3年前の第4作で突然2000万ドルを下回る急降下。それだけに今作のオープニング興収1255万ドルはなんとか持ち堪えたようにも見える。シリーズを重ねるごとに最初の頃のセンセーショナルさが薄れていくのは「ソウ」シリーズなどの低予算スリラーにはつきもの。これが本当に完結編であればいいのだが…。

上位10作品のうち7作品が続編映画であり、しかもそのうち4作品が批評家から極めて低調な評価(批評集積サイト「ロッテン・トマト」参照)となっているのは少々気になるところ。アーリーレビューでなかなかの好評を獲得している『ブラック・ウィドウ』が、どれだけの興収を叩きだして首位に立つのかが大きな楽しみとなる。

文/久保田 和馬

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