北村匠海「過去は変えられないが、映画が現在を変える勇気になってくれたら」と、『東京リベンジャーズ』舞台挨拶で熱弁!
和久井健の人気コミックを実写映画化した『東京リベンジャーズ』が7月9日に公開され、翌10日に新宿ピカデリーで公開記念舞台挨拶を開催。主演の北村匠海、共演の山田裕貴、今田美桜、鈴木伸之、眞栄田郷敦、清水尋也、磯村勇斗、間宮祥太郎、吉沢亮ら豪華キャストが揃って登壇した。北村は「『東京リベンジャーズ』という作品は、いまとても必要なメッセージが詰まってる作品だと思っています」と映画をアピール。イベントは、全国329の劇場にてライブビューイングで同時生中継された。
北村たちはファンから寄せられた質問に答えていくことに。好きな台詞について尋ねられると、北村は吉沢演じるマイキーの「ひよってるやつ、いるか?」を選んだ。「(北村演じる)タケミチがボコボコにされる=マイキーやドラケン(山田裕貴)たちが登場するという伏線なんです。僕としても憧れがあったので。集会のシーンは、亮くん、カッコいいなと思いながら、端っこで見ていました」。
吉沢は「めっちゃカッコいいと思うんですが、TikTokでいろいろ流行ってるらしく、『あそこ笑った!おもしろかった』とかあって」というと会場から笑いが起こる。吉沢は「熱くなるエモエモシーンなのに」と苦笑い。
山田は「わかってるよ、俺の人生クソだって、というところが好きなんです」と、タケミチのシーンをピックアップ。それを受けて北村が「あのシーンは、(コロナで)撮影が止まってたのを再開した1日目でした」と言えば、北村は先程の笑いが起こった会場の空気が続いているのを察知し「なんだ!笑ってるのは誰だ!」とツッコみ「変なテンションになってきちゃった」と笑いを誘う。そののちに、「あそこは再開後一発目だったんで、その鬱憤をそのまま出しました」と語った。
また、笑ってしまったNGシーンについて聞かれると「英(勉)監督が現場で巻き起こる空気を大事にされる方で、監督がずっと笑っていたので、NGで失敗とかはなかったというか、結果的にそれも正解だったというのが多かったです」と言うと、磯村も「監督が陽気な方だったので、ピリつくこともなく、みんなでアイディアを出しあいながら作っていったなと」と口を揃えことで、現場の雰囲気が非常に良かったことが伺えた。
最後に北村は「僕らはファンタジーの世界には生きていないので、過去にタイムリープすることはできないけれど、タケミチが現在を変える勇気を一歩出したように、僕らもいま悶々としてる世の中で、同じ立場で同じスタートラインにいます。僕らはいろんなものを届けてみなさんの背中を押したいし、『東京リベンジャーズ』がそういうみなさんの勇気になってくれたらと」と熱い想いを語った。
『東京リベンジャーズ』で北村が演じるのは、どん底の生活を送るヘタレ男子のフリーター、タケミチ役。彼がある日、人生で唯一の彼女だったヒナタ(今田)が、ある事故で命を落としたことを知る。その後、高校時代にタイムリープしたタケミチは、元恋人の命を救うため、人生のリベンジを図る。
取材・文/山崎伸子