濱口竜介監督作『偶然と想像』が国内初上映、東京フィルメックスのラインナップが発表!元さくら学院W主演『麻希のいる世界』も上映

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濱口竜介監督作『偶然と想像』が国内初上映、東京フィルメックスのラインナップが発表!元さくら学院W主演『麻希のいる世界』も上映

10月30日(土)~11月7日(日)に開催され第22回東京フィルメックスのラインアップ発表記者会見が、10月6日にオンラインで開催。オープニングは第71回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で審査員グランプリを受賞した濱口竜介監督によるオムニバスの短編映画『偶然と想像』が国内初上映される。クロージングは、同じく第71回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に選出されたジョアナ・ハジトゥーマ&カリル・ジョレイジュ監督作『メモリー・ボックス』に決定した。

【写真を見る】オープニングの特別招待作品は、濱口竜介監督作『偶然と想像』
【写真を見る】オープニングの特別招待作品は、濱口竜介監督作『偶然と想像』[c] 2021 NEOPA _ fictive

特別招待作品『メモリー・ボックス』
特別招待作品『メモリー・ボックス』

アジアを中心に世界から新進気鋭の監督たちの作品を上映してきた本映画祭。メイン会場は有楽町朝日ホールで、レイトショーはヒューマントラストシネマ有楽町で上映される。

プログラミング・ディレクターは、第21回まで担当してきた市山尚三からバトンを受け、元映画祭スタッフの神谷直希が就任。コンペティション部門の審査は、『風の電話』(20)の諏訪敦彦審査委員長を筆頭に、ゲーテ・インスティトゥート東京文化部で映画と美術担当するウルリケ・クラウトハイム、アンスティチュ・フランセ日本のオリヴィエ・デルプ、『セノーテ』の小田香監督らが務める。

コンペティション部門の作品『見上げた空に何が見える?』
コンペティション部門の作品『見上げた空に何が見える?』


コンペティション部門では、ジョージア、イスラエル、レバノン、インドネシア、タイ、カンボジア、中国、日本の8か国から10作品がラインナップ。今年新たに設けられた「メイド・イン・ジャパン」部門では、日本映画の新作4本が上映される。また、特別招待作品の1本として、元さくら学院の新谷ゆづみ、日高麻鈴がW主演を務めた、塩田明彦監督作『麻希のいる世界』も上映されるので要注目。

昨年は新型コロナウイルスの感染防止対策により、観客を動員しての上映とオンライン配信とのハイブリッドで開催したが、今年も昨年同様の形式を取り、コンペ7作品が配信される。ただし昨年と異なり、配信期間は開催から期間をおかず11月7日(日)から23日(火・祝)まで配信される予定だ。なお、今年も10月30日(土)から11月9日(月)に開催される第34回東京国際映画祭との同時期開催となり、映画界の連携を強化し、情報発信の相乗効果を目指していく。

「第22回東京フィルメックス」メのインビジュアル
「第22回東京フィルメックス」メのインビジュアル[c] IKKI_KOBAYASHI&TOKYO_FILMeX

また、関連イベントとして「タレンツ・トーキョー2021」もオンラインで開催。ベトナム、タイ、インドネシア、シンガポール、ミャンマー、フィリピン、中国、台湾、韓国、日本の10か国から15人が参加予定で、講師には浅野忠信主演映画『地球で最後のふたり』(03)などで知られるタイの映画監督ペンエーグ・ラッタナルアーンなどが参加予定だ。

なお、作品の上映スケジュールについては、来週公式サイトで発表予定。お目当ての作品はぜひ早めにチェックしていただきたい。

取材・文/山崎伸子

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