まるで『シャイニング』!?不気味な少女の登場が悲劇を予告する…『アンテベラム』本編映像を公開

映画ニュース

まるで『シャイニング』!?不気味な少女の登場が悲劇を予告する…『アンテベラム』本編映像を公開

『ゲット・アウト』(17)や『アス』(19)のショーン・マッキトリックがプロデューサーを務め、『ムーンライト』(16)や『ドリーム』(16)で女優としても高い評価を獲得したグラミー賞常連シンガーのジャネール・モネイが主演を務める『アンテベラム』(11月5日公開)。このたび本作から、あの名作ホラー映画を想起させる本編映像が解禁された。

【写真を見る】迷宮のような映像世界が展開…廊下にたたずむ少女はなにを伝えるようとしているのか
【写真を見る】迷宮のような映像世界が展開…廊下にたたずむ少女はなにを伝えるようとしているのか[c]2020 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

本作は公私共に順風満帆の日々を送っていた社会学者で人気作家のヴェロニカが、突如奈落の底へと突き落とされる様を、異なる境遇にある女性エデンの物語と絡めながら描くパラドックス・スリラー。ある日ニューオーリンズでの講演会に招かれたヴェロニカは、力強いスピーチで拍手喝采を浴びる。しかし友人たちとのディナーを楽しんだ直後、日常は突然崩壊してしまう。一方でアメリカ南部のプランテーションで囚われの身となり過酷な労働を強いられているエデンは、ある悲劇をきっかけに奴隷仲間たちと脱走計画を実行するのだが…。

このたび解禁された映像には、ホテルのエレベーターに乗り込んだヴェロニカの前に古風なドレスをまとった不気味な少女が現れる本編のワンシーンが収められている。気さくに話しかけるヴェロニカに対し、「喋ると怒られるわよ」と警告を発する少女。少女の無邪気さに同調するヴェロニカだったが、彼女が引きずっているものを見て驚愕。そしてヴェロニカと同じ49階でエレベーターを降りた少女は忽然と姿を消すのだが、自室へ戻るヴェロニカの背後には廊下の先から意味ありげに視線を送る少女の姿が。


薄暗いホテルの長い廊下、古風なドレスをまとった少女。そしてそこから始まる悲劇を予告する演出は、スタンリー・キューブリック監督の名作ホラー『シャイニング』(80)を想起させるものがある。はたしてこのシーンは名作への単なるオマージュなのか、それともヴェロニカの行く末を暗示する大きなヒントとなっているのか。迷宮のような映像世界の果てに待ち受ける衝撃の結末を、是非とも劇場で目撃してほしい。

文/久保田 和馬

作品情報へ

関連作品

  • アンテベラム

    3.5
    670
    自由を剥奪された奴隷の身である女性と社会学者の女性をめぐる脱出劇を描くスリラー
    Prime Video U-NEXT