“ドルオタ”必見!アイドルとファンの関係性を描いた短編がリアルすぎる
昨年9月、群馬県桐生市で行われた第6回きりゅう映画祭で1本の作品が上映され、劇中の描写があまりにもリアルだと話題を呼んだ。4月8日(土)から劇場公開されるその作品、『堕ちる』のリアルすぎる描写とは…?
『堕ちる』はわずか32分の短編作品で、仕事一筋の織物職人が地下アイドルにはまっていくさまを描くストーリー。アイドルとファンとの疑似恋愛的な関係や、ライブでの光景、ファンたちの行動パターンといった一部始終が妙にリアルで、桐生市まで足を運んだ感度の高いアイドルファンたちが本作を絶賛した。
例えば、アイドル現場でのファンたちの行動という点では、“古参”と呼ばれる古くからのファンが“新規”のファンに現場のマナーを説いたり、ライブ終了後には“ヲタ飲み”と言われる反省会を開いたりするシーンが描かれる。こういったアイドルを盛り上げるために力を合わせる姿は、特にファンの少ないいわゆる地下アイドルの現場ではよく見られる光景だ。
ヒロインのめめたんを演じたのはアイドルグループ、Luce Twinkle Wink☆の錦織めぐみ。本作が映画初挑戦ではあるが、錦織自身、めめたんのような地下アイドル経験もあり(現在はメジャーでバリバリ活躍中)、当時の豊富な経験を活かし、役にリアリティを与えている。
また、監督・脚本を担当した村山和也はLuce Twinkle Wink☆に加え、乃木坂46、NMB48など他のアイドルグループのMVも手がけている。アイドル界の常識などにも精通していたからこそ、より濃い物語となったのだろう。
めめたんのどこが中年のオジサンを魅了したのか?そして、主人公の行く末は?同年代のオジサンはもちろん、アイドルに一度はハマった経験のある人なら、必ずや共感できるはずだ。【トライワークス】
作品情報へ