アンドラ・デイの歌声に圧倒…『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』予告解禁

伝説のジャズシンガー、ビリー・ホリデイとFBIの対決を描く映画『The United States vs. Billie Holiday』(原題)が『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』として、2022年2月11日に全国公開されることが決定し、予告映像とポスタービジュアルが解禁となった。

2020年度、数々の映画賞に輝き、ゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)を受賞、アカデミー賞主演女優賞ノミネートも果たした本作。没後60年以上経っても、その強烈なカリスマ性が現代のアーティストたちに影響を与え続けている天才シンガー、ビリー・ホリデイ。大ヒット曲でありながら、人種差別を告発する禁断の楽曲「奇妙な果実」を披露したら逮捕するとFBIに脅されながらも、「この歌だけは捨てない」と真っ向からはねのけてステージに立ち続けた彼女の、短くも壮絶な人生をFBIとの対決に焦点を当てて描きだす。監督は『大統領の執事の涙』(13)、『プレシャス』(09)のリー・ダニエルズ。グラミー賞ノミネート歌手のアンドラ・デイが主演を務め、映画初主演ながらそのズバ抜けた歌唱力で圧倒し、ビリーのパワフルかつ美しい生き様を見事に体現している。

解禁となった映像には、華やかな衣装を身にまとい、最高のステージパフォーマンスを披露し客席を魅了するビリーの姿が映る。夫やマネージャーから「奇妙な果実」は歌うなと忠告されるも、「絶対に歌うわ」と力強く言い放つビリー。FBIはビリー逮捕のため、黒人捜査官のジミー・フレッチャー(トレヴァンテ・ローズ)のおとり捜査を仕込むが、強い信念と圧巻のステージで人々を魅了し、逆境に立てば立つほど輝きを増すビリーにジミーも心酔し始める。なんとしてでもビリーを抑えたいとさらなる罠を仕掛けるFBIだったが…。

一人FBIに立ち向かった天才シンガー、ビリーの信念が伝わるかのように、まっすぐにこちらを見つめ、彼女のトレードマークだったくちなしの花を挿したインパクトのある表情を全面に押しだしたポスターもあわせて解禁。「今、明かされる、音楽史上最も衝撃的な陰謀」という挑戦的なコピーから、当時、アメリカ政府がどれだけビリーの影響を恐れていたのかが伝わってくる。

本日よりデジタル鑑賞券、ムビチケ前売券(オンライン)発売開始される。天才シンガーと合衆国の知られざる対決の行方を、ぜひ劇場で見届けたい。

文/タナカシノブ