湯浅政明監督の新作長編アニメ『犬王』ティザービジュアルお披露目!海外上映も続々決定
湯浅監督による最新アニメーション『犬王』(2022年初夏公開)のティザービジュアルが解禁。あわせてロッテルダム国際映画祭にて湯浅監督の特集上映の決定と、アングレーム国際漫画祭で仏プレミア上映&アート展が開催されることがわかった。
本作は、室町の知られざるポップスター“犬王”から生まれた物語を、変幻自在のイマジネーションで描くミュージカル・アニメーション。古川日出男の小説「平家物語 犬王の巻」を原作に、室町時代に活躍した実在の能楽師である犬王(アブちゃん)と、盲目の琵琶法師である友魚(森山未來)の友情が描かれる。松本大洋がキャラクター原案、野木亜紀子が脚本を務める。
解禁されたティザービジュアルは、琵琶を奏でる友魚と楽しげに踊る犬王の姿を切り取ったもの。幻想的なビジュアルに「ここから始まるんだ。俺たちは」というキャッチコピーがあしらわれ、期待感があおられる。
またヴェネチア国際映画祭、トロント国際映画祭、釜山国際映画祭などの海外映画祭、東京国際映画祭での上映に続き、第51回ロッテルダム国際映画祭でも本作上映が決定。さらにFilmmakers in focus部門では「湯浅政明監督特集上映」として、「四畳半神話大系」や『夜は短し歩けよ乙女』(17)、『きみと、波にのれたら』(19)などの作品が一挙上映される。
この他にも、第49回アングレーム国際漫画祭でのプレミア上映に加えて、アート展ではフランスでも絶大な人気を誇る松本による『犬王』キャラクターデザインの原画が世界で初めて展示されることに。なお同映画祭では日本映画でプレミア上映とアート展が併催されるのは初だという。
すでに“ロックオペラ”との高評価も得ている『犬王』。海外からの注目度も右肩あがりの湯浅監督による新たな物語を楽しみに待とう。
文/足立美由紀