永瀬廉、初めて見上げる東京タワーに感動!『真夜中乙女戦争』完成披露で、二宮監督と交わした約束明かす
作家Fの同名小説をKing & Princeの永瀬廉主演で映画化した『真夜中乙女戦争』(1月21日公開)の完成披露イベントが12月13日に東京タワーで行われ、永瀬をはじめ、池田エライザ、柄本佑が登壇。劇中で重要な場所として登場する東京タワーでのイベントとなったが、「実は僕、初めての東京タワー」という永瀬が、「自分の映画のこういう形で来させていただけたので、めちゃめちゃ光栄な気持ち。改めて東京タワーの偉大さに感動しています」と喜びを語った。
本作は10代、20代を中心に圧倒的支持を受ける新鋭作家Fの同名小説を原作に、平凡で退屈な日々を送る青年が、自分自身と東京を破壊するまでの夜と恋と戦争を描く物語。主人公の無気力な大学生“私”を永瀬が演じ、鬱屈とした想いと破壊衝動を内に秘めたダークな役柄で俳優としての新境地を開いている。
真下から東京タワーを見上げた永瀬は「見てはいけないものを見ているみたいな気がする。スカートの中を覗いているみたい」と笑い、「お仕事をこの辺りですることも多い。お仕事が終わった時に、ふっと外を見ると東京タワーが必ず見える。そういうことですら、東京タワーと僕との出会いは必然的、運命だったのかなと浸っています」と話す。池田も「嘘みたいな美しさ」、柄本は「『真夜中乙女戦争』をもう一度観たくなっている」と東京タワーに見惚れていた。
完成作の感想を聞かれた永瀬は、「クランクイン前から二宮監督とは『かっこいい映画にしようね』という約束をしていた。我ながらですが、かっこいい映画になったなと思った」と胸を張り、「初めて観た時は、前の席には原作者のFさんがいた。こっちを見てニヤリとした表情をしてくださった。Fさんも満足していただけたのかなという思いもある」としみじみ。「僕も“私”として二宮さんの世界観に染まれたという思いがある。主題歌もビリー・アイリッシュさんで、ここまですばらしい方々と一緒に仕事をしてこられたんだと実感を得られた。うれしさと感動で、しばらく呆然としていました」とあふれる想いを明かした。
初共演となった池田、柄本については、クランクイン前は「怖かった。お2人はあまりしゃべらないタイプなのかな、楽しくやれるのかなという心配があった」という永瀬。「でもそんな心配は全然いらなかった。お2人も僕のテンションに合わせて会話をしてくださるし、変なノリにも合わせてニコニコしながら付き合ってくださる。兄貴と姉貴に囲まれながら楽しく撮影させていただいた。めちゃめちゃ楽しかった」と振り返ると、柄本も「なんだかめちゃめちゃしゃべっちゃう。重厚な話はしない」、池田も「なんなんだろう」と楽しそうににっこり。池田は「おとぼけ三兄弟みたいな感じ」だと3人の関係性を分析し、「永瀬さんが切羽詰まった役を演じているんですが、そんなに切羽詰まった顔をしなかったからだと思う。永瀬さんがもっと集中していたら、そんなに話しかけなかったと思う」と話す。
これに永瀬は「ちょっと!褒めてくれているのかなと思うんですが、“もっと集中していたら”はやめようか。集中していないヤツみたいに思われる。危ない、危ない」と猛抗議。柄本も池田も大笑いで、池田が「切り替えが早いから、私も楽しい現場にしていいんだなと思わせてくれた」と説明すると、永瀬は「めちゃめちゃ集中していましたからね。目に力を込めて向き合っていましたよ!」と改めて声を上げていた。その永瀬の目について語ったのが柄本で、「一緒に芝居をしながら、自分の人生を諦めているような目が印象的。死んだ魚の目をしていた」と無気力な主人公を演じた永瀬の役者力を大絶賛。「周りを緊張させないような魅力を持っている」と語っていた。
取材・文/成田おり枝