多部未華子、母になっての変化を告白。『ボス・ベイビー』の赤ちゃんたちも「かわいくてしかたない!」
第90回アカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされた『ボス・ベイビー』(17)の続編となる『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』の公開記念舞台挨拶が12月18日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、ムロツヨシ、多部未華子、芳根京子、宮野真守、乙葉、石田明(NON STYLE)が登壇。それぞれが今年を振り返り、多部が「私は今年、子どもが産まれたので、それが自分のなかで大きかった出来事。むしろ人生で一番大きかった出来事になった」と告白。「環境が変わって、いままで見てきた世界が違って見えるようになった」と母になっての変化を明かした。
前作の25年後の世界を舞台に、すっかり大人になったボス・ベイビーと兄ティムの前に、「悪の天才博士が世界征服を企んでいる」という情報をキャッチしたベイビー社から派遣されてきた“ボス・レディ”が登場。“ボス・レディ”が疎遠だった2人を潜入捜査に向かわせ、彼らが史上最大のミッションに挑む姿を描く。上映後の会場から大きな拍手で迎えられ、ムロは「使命感とうちに秘めた愛(が見どころ)。特に今回は、愛を再確認していくところが魅力」と語っていた。
本作で初登場となったボス・レディ役の多部は、今回が洋画吹替え初挑戦となった。「新参者で登場しました」と口火を切り、「どうでしたか?」と感想を尋ねると会場からは大きな拍手。安堵の表情を浮かべながら「まくしたててしゃべるとても活発な女の子。大変でしたが楽しくやらせていただきました」と笑顔を見せていた。
またこの日は、それぞれが今年を表す2文字を明かすことになった。多部は「環境」とフリップを掲げ、「自分が子どもを産んで、“全赤ちゃん”がかわいく見えてしかたなくて。この映画を観た時も出てくる赤ちゃんがかわいくてかわいくて、しかたない。自分にとっても特別なこの年に、そんな作品に参加させていただけてすごく幸せ。今日は最高な1年の締めくくりを迎えられたなと心から思います」としみじみ。ムロは「すてき」と目尻を下げていた。
そのムロは「01」と答え、「いろいろなことが変わり始め、変わらざるを得なくなった。2021年になってからずっと頭のなかで“01”と唱えている。まずはなにかを始めようということで、野外劇をやってみたり、初めての主演があったりした。やれてないことはやってみよう、とにかくやっていかなきゃいけないと思った」と熱を込める。
「週2」と回答したのが石田で、「今年から『週2で休みをくれ』と会社に言っている。家族との時間を過ごそうと思っている。ついでに『(相方の)井上との仕事も週2にしてくれ』と。なるべく井上との仕事を減らしたい」と願い会場も大爆笑。乙葉は「“散歩”。足腰が弱くなってきているので、できるだけ散歩を心がけています。家族とも散歩しながら会話が弾みます」とこちらも家族との時間を大切にしていると話す。芳根は「丑女」とのフリップを出し、「今年24歳で年女なんです。たくさんいろいろな現場に行かせていただいて、すごく充実した1年になった。モー!最高です!」と声を弾ませる。宮野は「復活」と語り、「エンタメ業界も復活してきたのかなと。僕自身の活動もやっと有観客でライブができた。込みあげるものがありました。ファンのみんなの前で歌えたのは、復活のきざしだなと思いました」と未来を見つめていた。
最後にボス・ベイビーと並んだムロは「『ボス・ベイビー』が始まりました。この映画を観て、2021年をいい感じに締めていただけたらうれしい。みんなで作りあげよう、新しいハッピーエンド」とアピールしながら、ボス・ベイビーにマイクを向けて「本当に観に来てくれてありがとう!ボス・ベイビーでした!」とボス・ベイビーになりきって発声。大きな拍手を浴びていた。
取材・文/成田おり枝