ヘンリー王子、英国警察の警護がなければ渡英は無理…英政府に拒否され法的手段に!
英政府に対し、英国滞在時に英国警察による警護を求めていたヘンリー王子が、政府から要望を却下されたことから、法的手段に出ていることが明らかになった。
「NBC」などによれば、ヘンリー王子は、2021年9月から裁判所に異議申し立てを行っているとのこと。英国のタブロイド紙によって不明確な情報がリークされ、警備費は自腹で払うべきといった非難の声が出たことなどから、事実関係を明確にするため正式発表に至ったと説明している。
ヘンリー王子は、現在暮らしている米国で個人的に警備員を雇っているが、2021年7月に故ダイアナ妃生誕60周年の銅像除幕式に出席するため渡英した際に、身の危険を感じる出来事に遭遇し、現状の警備では不十分だと感じたため、英政府に掛け合ったとのこと。しかし、経費を自費で支払ったとしても、ヘンリー王子らのために英国警察が警護を行うことはないという判断が下り、法的手段に移ったようだ。
「Mirror」などによれば、ヘンリー王子は、数か月前にチャールズ皇太子から和解の申し出があり、FaceTimeなどを用い連絡を取り合っているという。2021年6月に誕生した孫のリリベットに会えていないチャールズ皇太子は、ヘンリー王子一家をクリスマスに招待したものの、実現しなかったことから、改めて英国に招待し今度こそ一緒に過ごしたいと考えているとか。ヘンリー王子も、息子のアーチーや娘のリリベットを会わせたいので、家族全員で初めてとなる英国訪問を計画しているが、そのためには英国警察による警護が必須であり、それがなければ英国には戻れないと考えているという。
しかし、ロイヤルファミリー担当であった元ロンドン警視庁の幹部は、「ヘンリー王子は、自分の希望で英王室を離脱し米国で生活しているのだから、英国警察に警護を求めるのは間違っています。身の危険があると判断されれば、その時初めて英国警察が出動するでしょう」とバッサリ。
今年、英君主として初めて在位70周年を迎えプラチナジュビリーを祝うエリザベス女王は、ヘンリー王子夫妻をイベントに招待しているという。またひ孫に会いたい一心で、なんらかのアクションを取るのではないかという憶測もあるようだ。しかし「Good Morning Britain」などは、「アン王女はかつて誘拐未遂があり、当時の担当護衛官が撃たれる事件があったが、シニアロイヤルになってもフルタイムの警備はつけていない」と報じており、エリザベス女王が特別に行動を起こすとは考えられないそう。英王室離脱により失ったものの大きさが、改めて浮き彫りになった。
文/JUNKO