ヘンリー王子、精神的に破綻寸前でセラピストにかかっていたと告白
ヘンリー王子は、12歳の時に母親のダイアナ妃を亡くした後、感情を閉ざしてしまい、約20年余りも助けを乞うことをしなかったために、20代で精神的に破綻寸前に追い込まれていたと告白している。
1997年にダイアナ妃が死去してから、ヘンリー王子はその喪失感とまともに向き合うことをせずに10代を過ごしたせいで、20代になってメンタル的にカオスの状態に陥ったのだという。ナチスの衣装で仮装したり、ラスベガスで派手なパーティをしたりして「お騒がせプリンス」として世間を騒がせていたのがこの頃で、ついには兄ウィリアム王子からセラピストにかかるようアドバイスされたそうだ。
英紙テレグラフのインタビューでヘンリー王子は当時の状況を赤裸々に明かしており、子供の頃に母親を失った悲しみと、常に人々の目に晒されて生活することのストレスで、精神的に衰弱しきっていたと語っている。公務の途中で急に不安に襲われたり、どうやって王族として生活と折り合いをつければいいのかわからなくなっていたという。
自分の内側に溜まった怒りを発散するためにボクシングを習ったり、セラピストに自分の感情をオープンに話すことで救われたというヘンリー王子は、現在、メンタルヘルスのチャリティに特別な想いをもって関わっているのもそのせいだと話し、メンタルヘルスに対する人々の偏見を無くしたいと語っている。
王族が自分のメンタルヘルス上の問題について公に明かすのは、いくらオープンな英国の王室でも前代未聞のこと。ヘンリー王子は、自らの精神的問題を乗り越えるのにはウィリアム王子のサポートが何よりも重要だったと話している。【UK在住/MIKAKO】
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