ウィリアム王子、一家にとってパーフェクトな場所へ引っ越しか
2021年4月に最愛の夫フィリップ王配を亡くしたエリザベス女王は、コロナ禍もあって、多くの時間を過ごしてきたバッキンガム宮殿ではなく、郊外のウィンザー城で過ごしている。2021年9月にはウィリアム王子とキャサリン妃が、女王をサポートすべくウィンザー城の近くに引っ越すのではないかといわれていたが、にわかに現実味を帯びてきたようだ。
チャールズ皇太子は現在カミラ夫人とクラレンス・ハウスで暮らしているが、君主になったあともクラレンス・ハウスに留まり、2027年に改装工事が終了予定のバッキンガム宮殿には王室のメンバーは常駐せずに、観光地などとして一般公開する機会を増やしていくと噂されてきた。バッキンガム宮殿は、1837年にヴィクトリア女王が即位してから君主が住み続けていたが、チャールズ皇太子は広すぎるこの宮殿をあまり好んでいなかったからだ。
しかし、2月6日に在位70年(プラチナ・ジュビリー)を迎えたエリザベス女王が、その前日にチャールズ皇太子の即位に触れたことで、チャールズ皇太子の即位がそう遠くはないことを示唆していると捉えられるようになった。チャールズ皇太子の身の振り方が改めてクローズアップされるなかで、「Times」などによる関係者の話では、「英王室の本拠地はバッキンガム宮殿です。これまで引き継がれてきた伝統を、チャールズ皇太子も引き継がないわけにはいかないでしょう。エリザベス女王が亡くなった際には、バッキンガム宮殿に引っ越すことになるでしょう」と伝えている。
ウィリアム王子とキャサリン妃の動向も気になるところだが、3人の子どもたちを育てる環境として郊外が適しているとも考えており、現在はケンジントン宮殿とアンマーホールの別宅を行き来している。だが、エリザベス女王の近くに住むことでサポートもしやすくなるため、ウィンザー城のあるバークシャー州への引っ越しを考えていたという。
ジョージ・クルーニーとアマル・クルーニー夫妻の邸宅もあるバークシャー州は、治安と環境がよく子育てにうってつけであり、ロイヤルアスコットなどの開催地にも近く、公務にも都合がいいという。また同州のバックルベリーは、キャサリン妃がジョージ王子を出産したあとに里帰りした実家もあり、ウィンザー城の裏手に広がるウィンザー・グレート・パークの南端にある、英王室の所有するイギリス指定建造物2級(バッキンガム宮殿は1級)の邸宅は、一家にとってパーフェクトな場所といえる。引っ越し先として、視野に入れていると「Telegraph」などが伝えている。
文/JUNKO