新社会人はご用心!?こんな“パワハラ上司”は絶対にイヤだ!
新年度を迎えてこの春から社会人になった人や、転勤、転職をした人は、これまでとは違う環境や職場で新生活をスタートさせているはず。新しい職場でたくさんの人と出会うこのシーズンだからこそ注目したい映画が、5月27日(土)公開の『ちょっと今から仕事やめてくる』だ。
本作は第21回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞した同名ベストセラーを、『ソロモンの偽証』(15)の成島出監督が映画化。仕事のノルマが厳しく精神的に追いつめられていた若い営業マンの青山隆(工藤阿須加)が、“ヤマモト”(福士蒼汰)と名乗る不思議な青年との交流を通して、“働くこと”“生きること”の本当の意味に気づいていく青春ストーリーだ。
青山を追いつめていくのは、吉田鋼太郎演じる営業部部長の山上守。彼は、部下たちに朝から大声で社訓を唱和させたり、ハイテンションな体操をさせたりと、超体育会系なノリを強いてくる。それだけでなく、機嫌の悪いときはゴミ箱やロッカーに過剰に八つ当たりする姿を社内の人間に見せつけて、社員全員に恐怖心を植え付けていくパワハラ上司だ。
青山をターゲットにした山上は、「ノルマ達成してみろよ、このタコ!」と大声で恫喝しながら書類の束で頭を叩いたり、仕事でミスをした青山に対して「謝れよ!」と叫び、土下座謝罪するように強要したりと、青山の自尊心を徹底的に削ぎまくる。
そんなパワハラ上司になりきる吉田の鬼気迫る演技力と圧迫感には、見ているこちらの胃もキリキリとしてくるほど。鑑賞中、思わず「怖すぎる…」と言いたくなる迫力だ。
50代で大ブレイクを果たした吉田鋼太郎が、好感度をかなぐり捨てて挑んだパワハラ上司役。「絶対こんな人と同じ会社で働きたくない!」と思うこと必至の怪演を、ぜひスクリーンで確認してほしい。【トライワークス】