おそろいのサングラスで登場したウィリアム王子夫妻、カジュアルルックでも訪問地への敬意を表す?
今年で在位70周年となるエリザベス女王のプラチナ・ジュビリーの一環で、女王の代理として、ウィリアム王子とキャサリン妃が、現地時間の19日から8日間にわたるカリブ海外遊を実施。最初の訪問地、ベリーズで見せたお揃いのカジュアルルックに、注目が集まっている。
訪問時には、ブルーの国旗カラーで敬意を表したキャサリン妃。2日目にジャングルの奥深くにある同国最大級のマヤ遺跡、カラコルおよび熱帯雨林を訪問した際の装いは、オランダ発ジースター・ロゥの、グリーン系カーキのおニューのスキニージーンズ、御用達であるイギリスの百貨店チェーン、ジョン・ルイスの白いTシャツだった。またこちらもキャサリン妃の鉄板である、スペルガの白いスニーカーとSpells Of Loveのゴールドのフープイヤリングを合わせていた。一方のウィリアム王子は、オリーブカラーのシャツにグリーン系カーキのパンツ、茶の靴という装いでグリーン系のカラーコーデ。さらにお揃いの黒いレイ・バンのサングラスも着けており、仲のよさを見せつけた。
ジャングル内では、キャサリン妃はアーミーブーツに履き替え、オランダ発の若者向けブランド、スコッチ&ソーダのベージュ系のサファリジャケット(シャツのような軽量のジャケット)を羽織り、イギリス陸軍訓練支援ユニットのメンバーから、つる科の植物から水を飲むなどのサバイバル術を学んだ2人。
「Evening Standard」などは、ベリーズにさらなる敬意を示すために、グリーン系カーキのパンツを選んだのではないかと伝えている。ベリーズの国旗は青と赤がメインだが、国旗の中央に置かれている丸い国章の外縁に沿うように、1950年から独立運動が始まったことを示す、50枚の月桂樹の葉が描かれている。また、特産品のマホガニーを伐採する黒人とムラート(白人と黒人の混血)やノコギリ、槌、斧などを描くことで、熱帯林を採取する目的で入植が始まった国の歴史的背景を表現しているといわれており、外遊出発の直前に、訪問予定地で経済植民地主義に対する反対運動が勃発した背景もあり、より慎重な服選びをしているとしても不思議ではない。
文/JUNKO