セリーナ・ウィリアムズの異母姉、「ウィル・スミスを2度と授賞式に出席させるべきではない」
現地時間の27日に行われたアカデミー賞授賞式で、ウィル・スミスがプレゼンターとして登場したクリス・ロックに、平手打ちを食らわせるアクシデントが発生。ロックが、ウィルの妻ジェイダ・ピンケット・スミスの髪を剃り上げたスタイルを題材にした、ジョークを飛ばしたことが原因だった。
ウィルが主演男優賞を受賞した『ドリームプラン』で扮した、世界テニス王者のセリーナ・ウィリアムズの父、リチャードの娘で、セリーナの異母姉であるサブリナは、この件を受けてウィルのオスカーを剥奪すべきだと訴えた。
「FOX NEWS」などが伝えているところによると、サブリナは「ウィル・スミスは怒り、それが行き過ぎて暴力にまで及びました。そして正気を失い、すぐに謝りませんでした。オスカーを剥奪することに賛成します」と主張。また、「私も脱毛症に苦しんでいた時期があるので、ジェイダがどんな思いや経験をしているかは、ある程度理解できます。でもタイミングと場所が適切ではなかったのです。プライベートなら、誰かがあなたの感情を害したら、『俺の妻に不快な思いをさせたな。俺にはジョークで済むけれど、妻は怒っている』と言えばいいけれど、イベントの最中にステージ上で人に平手打ちを食らわせて、席に戻ってからも叫んでしまうのは、適切な行動ではないのです」と述べている。
さらに、ウィルの今後の授賞式への出席資格にも言及。「もし受賞を取り消さないのであれば、彼を2度と授賞式に出席させるべきではありません。彼のあの場での行動は不適切だったので、なんの同情も感じません」。
また、リチャードが過去には家庭内暴力をふるっていたともいわれているが、「彼は、真摯に役作りを行ったことで(暴力まで)ありのままを父から学んでしまったのでしょうか?俳優だからという理由で、何百万人もの視聴者の前で誰かに平手打ちをくらわすことを許したら、理由があれば暴力がまかり通ることになってしまいます」と語っている。
サブリナは、リチャードと1人目の妻の間に生まれた子どもで父親とは疎遠になっているという。しかし、当時母親と自分を含めた6人の子どもを捨てて、ウィリアムズ姉妹の母親のもとに走った父親について昨年のインタビューで、「父は自分がキングになることしか考えていない(『ドリームプラン』の原題は『King Richard』)」とも語っていた。
ウィルは、主演男優賞の受賞スピーチで、映画芸術科学アカデミーと関係者などには謝罪。一方で、「リチャードは家族を命がけで守る父親でした。私もそうです」と一連の出来事が必然だったことを示唆し、ロックには謝罪をしていなかった。アフターパーティではノリノリダンスを披露してご機嫌だったことが伝えられているが、翌日にはInstagramでロックにも謝罪している。
また妻のジェイダは、授賞式の2日後にInstagramに「いまは癒しの時期。私はそのためにここにいるのです」とメッセージを投稿している。
文/JUNKO