北野武の最新ヤクザ映画『アウトレイジ』で加瀬亮が“キレた”

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北野武の最新ヤクザ映画『アウトレイジ』で加瀬亮が“キレた”

北野武監督が、『BROTHER』(01)以来、久しぶりに現代ヤクザを描いた本格的なバイオレンス作品のタイトルが『アウトレイジ』(2010年公開)に決定した。“OUTRAGE”を直訳すると、“極悪非道”という意味で、登場人物すべてが悪(ワル)だと言う。かなりヤバそうなこの映画で、加瀬亮が“キレ演技”を見せ、監督を喜ばせたと言う。

『アウトレイジ』で加瀬が扮するのは、ビートたけし扮する大友組長の部下で、ヤクザの組員・石原役。加瀬亮といえば映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍する売れっ子俳優で、映画の近作『プール』(09)、『おとうと』(1月30日公開)などでは、好感の持てる等身大の役柄を好演していた。これまでもヤクザ役とは無縁であった加瀬だが、そのキレた迫真の演技に北野監督は思わず拍手をしたということで大いに気になる。

本作の主演を務めるのはビートたけし。共演に三浦友和、椎名桔平、加瀬亮、さらに國村隼、杉本哲太、石橋蓮司、小日向文世、北村総一朗、塚本高史、中野英雄など、北野映画ではかなり新鮮なキャスティングとなった。撮影中から編集作業の進む今日に至るまで度々、監督から「面白くて仕方ない」という発言が飛び出したりと、かなり期待度が高い!

物語は、関東一円を取り仕切る巨大暴力団組織である山王会の組長、関内(北村総一朗)の命で、若頭の加藤(三浦友和)が、直参である池元組の組長、池元(國村隼)に苦言を呈すことから始まる。加藤から、直系ではない村瀬組を締め付けるよう命令された池元が、自らの配下である大友組の組長、大友(ビートたけし)に、その厄介な仕事を回すが、そこから裏切りや駆け引きなど激しい権力闘争が繰り広げられる。

『アウトレイジ』は、今年の夏にクランクインし、来年2010年の公開を目指して、現在編集作業が進められている。久しぶりに“北野印”のヤクザ映画で、アドレナリンを噴出させたいものだ。【Movie Walker】

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