デル・トロ版のピノッキオがついにお披露目!『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』予告編&キービジュアル公開
Netflixで12月より全世界独占配信開始の『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』。このたび、デル・トロに命を吹き込まれた主人公ピノッキオ”の姿が初お披露目となる壮大な予告編とキービジュアルが解禁された。
児童文学の金字塔であり世界中で愛され続ける愛と悲しみの物語を、『パシフィック・リム』(13)や『シェイプ・オブ・ウォーター』(18)のデル・トロが監督、脚本、製作を務め、新たに映像化されたストップモーション長編アニメーション映画した本作。ボイスキャスト陣には、ピノッキオ役を務める新人グレゴリー・マンをはじめとして、ユアン・マクレガー、デヴィッド・ブラッドリー、ティルダ・スウィントン、クリストフ・ヴァルツらアカデミー賞受賞俳優に加え、フィン・ヴォルフハルト、ケイト・ブランシェット、ロン・パールマンら新鋭からベテランまでが名を連ねている。
今回解禁された予告編では、ゼペット(声:ブラッドリー)が愛する我が子を失った悲しみを癒すため、木で少年の人形を作り上げる様子から始まる。誰もが馴染みのある始まりでありながら、マクレガー演じるセバスチャン・J・クリケットが「知ってる話だと思うかもしれない。でも違う」と語っているように、デル・トロが作品に新たな“命”を吹き込んでおり、不可思議さの中にも温かみが感じられる。
映像の後半では、純真な心を持つなにも知らないピノッキオが出会う、新たな仲間たちや数々の大冒険の一端が映しだされており、デル・トロらしいダークで幻想的なシークエンスの数々とエモーショナルな展開が垣間見える。いたずら好きでわがままなピノッキオが、この世に居場所を求めて冒険を繰り広げる姿は、“ピノッキオの物語”を知る者でさえ心を奪われる。
2011年から本プロジェクトに取り組んできた彼というは、「とにかく演技を大切にしました。そして、沈黙や(通常なら)不必要なジェスチャーをアニメーションで描きました。この世界が生きていることが、感じられると思います」と語っており、余分な動きを敢えて描きだすことで、キャラクターに親近感を感じさせるなど、徹底したこだわりが詰め込まれた文字通りの“渾身作”になっている。
愛にあふれたやさしい物語と、デル・トロならではの世界観のもと、はたしてどんな物語が描かれるのか?新たな「ピノッキオ」の行方を見届けよう。
文/サンクレイオ翼