田中圭、相棒犬のベックに「ズキュンです」とメロメロ!観客に「覚悟した方がいい」と“かわいさ注意報”
ワンと鳴けない犬と気弱な青年の絆を描く『ハウ』(8月19日公開)の完成披露上映会が8月1日に丸の内TOEIで開催され田中圭、池田エライザ、渡辺真起子、モトーラ世理奈、長澤樹、犬童一心監督が出席。田中の掛け声によって“ハウ”を演じた俳優犬のベックも登壇し、会場を盛り上げた。
『のぼうの城』(12)の犬童一心監督と『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(17)の脚本家である斉藤ひろしが初タッグを組んだ本作。田中が、婚約者にあっさりフラれ、人生最悪な時を迎え途方に暮れる赤西民夫役を熱演。民夫と運命の出会いを果たし、彼に寄り添う犬のハウを初演技となるベックが演じた。
田中が「ハウー!」と声をかけると、元気に登場した俳優犬のベック。会場が拍手に包まれるなか、田中が「こっち来て、ぐるっとして」と優しく誘導すると、ベックはきちんと観客の方を向いてスタンバイ。田中の手や顔をぺろっとなめたりするベックの愛くるしい姿に登壇者陣も観客もメロメロとなり、田中は「『どうも、天才俳優犬のベックです。ハウをやれて幸せでした。みんなありがとう』って言っています」と声色を変えながらベックの気持ちを代弁。「すごく温かい映画ができた」とベックとの共演作に胸を張っていた。
田中とベックの初対面時の印象を振り返った犬童監督は、「田中さんに驚いた」と告白。「ベックに向かっていく田中圭が、オープンマインド140パーセントくらいの感じだった。警戒心ゼロで、2年くらい前から知り合っていたように『ベックー!』と向かっていった。躊躇ゼロ。そんなに心が開けるんだと思った」と田中の開放的な姿に驚いたそうで、「ベックはベックで、そうやって来た人間を腕を開いているようにして迎えていた。お前もすごいなと思った」と田中とベックは最初から相性バッチリだった様子だ。
感動したシーンに話が及ぶと、田中は「完成作を観た時に、そこにベックがいなかった。『ハウじゃん、お前!すごいなあ』と思って、それでもう全部感動していた」とベックの演技力に感心しきり。「ハウが一人でいるシーンがあるんですが、一人でもずっと芝居をしている。すごいなと思った。一人で雨宿りをしながら鳴いているところとか、ズキュンです」とハートを撃ち抜かれたといい、「これは皆さん、覚悟した方がいい。僕の読みでは、これを観た95パーセントの方は『犬を飼いたいな』と思うはず」と予想していた。
劇中で描かれるハウは、出会う人々を癒す“癒し犬”とあって、映画公式SNSでは全国の“癒し犬”を募集。この日は、SNSに投稿された、飼い主が愛犬から“最高に癒された瞬間”の写真や動画がモザイクアートとなってお披露目された。登壇者陣は絆の伝わる写真に目尻を下げていたが、田中は「全部かわいい!上の方も見たい」と熱視線。池田も「すごく愛おしい」、渡辺も「一つずつ見ていると泣いちゃいそうなくらい愛情を感じます」と感動していた。
取材・文/成田おり枝