沢田研二&松たか子が笑顔で並んで「いただきます!」、『土を喰らう十二ヵ月』予告編が解禁
沢田研二と松たか子が共演する『土を喰らう十二ヵ月』が、11月11日(金)より公開される。このたび、本作の世界観を感じさせる予告編が解禁となった。
本作は、水上勉の料理エッセイ「土を喰う日々 ―わが精進十二ヵ月―」を原案に、沢田研二が主演を務める人間ドラマ。沢田演じる長野の山荘で暮らす作家のツトムは、山の実やきのこを採り、畑で育てた野菜を自ら料理するなど季節の移ろいを感じながら生活している。松たか子演じる編集者で恋人の真知子が東京から訪ねてきた時は、一緒に旬のものを料理して食べる格別な時間を過ごしていたが、ツトムは13年前に亡くした妻の遺骨をまだ墓に納められずにいた。『ナビィの恋』(99)の中江裕司が脚本と監督を務め、劇中の料理を料理研究家の土井善晴が手掛けている。
このたび解禁された予告編では、山荘にやってきた恋人の真知子に「寒かっただろ?」とツトムが優しい笑顔を向けるところから始まり、子芋の土の香りに気づく真知子の姿など、ツトムの四季に富んだ自然の中での生活が描かれていく。禅寺の和尚の教え、亡くなった妻の存在、そして「所詮、人は一人で生まれて、一人で死んでいく」というツトムの考え方など、本作の世界観を随所にのぞかせる映像となっている。
また本作は、スペインで開催される「サン・セバスティアン国際映画祭」(9月16日~9月24日開催)の「キュリナリー・シネマ部門」への出品が決定。作品をテーマにしたディナーが楽しめる部門となっており、9月21日(水)のプレミア上映後にはスペインのレストラングループ「NOMO」で活躍する茨城県出身の萩野谷尚之が料理を振る舞う。
さらに9月13日(火)から9月19日(月)には、松屋銀座8Fイベントスクエアで開催される「銀座・手仕事直売所」にて本作の世界観を楽しめるショップが開店。劇中で使われている器や関連本などが販売されるほか、「ツトムの台所」で撮影ができるSNSスポットも登場する。豪華キャストの共演とともに、日本の美しい四季の移り変わり、土井善晴が手掛ける料理の数々にも期待が膨らむ。
文/富塚沙羅