スウェーデン王室に続きデンマーク王室も!孫4人の称号取り消しで英王室に与える影響は?

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スウェーデン王室に続きデンマーク王室も!孫4人の称号取り消しで英王室に与える影響は?

現地時間9月28日、デンマーク王室のマルグレーテ2世女王が、孫にあたる次男のヨアキム王子の4人の子どもたちから、王子と王女の称号及び殿下の敬称を取り消すことを明らかにした。

フレデリック皇太子とメアリー皇太子妃の子どもたちの称号は変わらず
フレデリック皇太子とメアリー皇太子妃の子どもたちの称号は変わらず[c]SPLASH/AFLO

マルグレーテ2世女王には、ほかに長男で王位継承第1位のフレデリック皇太子とメアリー皇太子妃の間に4人の孫クリスチャン王子、イザベラ王女、双子のヴィンセント王子とヨセフィーネ王女がいるが、この4人の称号はそのまま。今回称号が取り消されるのは、ヨアキム王子と最初の妻アレクサンドラ・マンリーとの間に生まれたニコライ王子とフェリックス王子と、現在の妻マリー妃との間に生まれたヘンリック王子とアテナ王女だ。現在ヨアキム王子とマリー妃、ヘンリック王子とアテナ王女はマリー妃の故郷であるフランスで生活しており、ニコライ王子とフェリックス王子はモデルとして活動している。


カール・フィリップ王子の子どもたちはスウェーデン王室から除名されている
カール・フィリップ王子の子どもたちはスウェーデン王室から除名されている[c]SPLASH/AFLO

「Express」などによれば、王室はマルグレーテ2世女王の今回の決断について、王室を縮小すると同時に4人の孫たちがより自由な選択肢を持てるようにするためだと説明。また、2019年にはスウェーデン王室が、カール16世グスタフ国王の長女で王位継承第1位のヴィクトリア皇太子の2人の子どもたち以外の、長男でスウェーデン在住のカール・フィリップ王子と、次女で米フロリダ在住のマデレーン王女の子どもたちを王室から除名しており、デンマーク王室も昨今の王室スリム化に倣ったものだとしている。

マルグレーテ2世女王の次男、ヨアキム王子は子どもたちの称号取り消しに大きな不満を抱いているようだ
マルグレーテ2世女王の次男、ヨアキム王子は子どもたちの称号取り消しに大きな不満を抱いているようだ[c]SPLASH/AFLO

子どもたち4人は来年1月1日からモンペザ伯爵子女、敬称は閣下になるが、王位継承順位に変更はない。しかし、ヨアキム王子は、地元紙「Ekstra Bladet」に、「5日前に知らされた。子どもたちもショックを受けている」と発言。それについてフレデリック皇太子の妻メアリー皇太子妃は、「(長男で王位継承第2位のクリスチャン王子以外)私たちの子どもたちもそうなるかもしれない」と女王の決断をサポートしているが、ヨアキム王子は、昨年5月にフランス誌「Point de Vue」のインタビューで、フランスに移住した理由について、「王位継承第1位の兄と違い、王室には居場所がない」として次男のつらい立場を吐露していた。

英王室を離脱したヘンリー王子夫妻の子どもたちは称号を与えられるのかがまた注目を集めている
英王室を離脱したヘンリー王子夫妻の子どもたちは称号を与えられるのかがまた注目を集めている[c]SPLASH/AFLO

この話を聞いて思い浮かぶのは、英王室を離脱したヘンリー王子とメーガン妃の存在だ。「Fox News」などは、以前からヘンリー王子夫妻が公務を行っていないため、子どもたちには殿下の敬称も与えるべきではないとの指摘や、英王室の公式サイトでは、未だ2人の子どもアーチーとリリベットに本来なら授けられているはずの王子と王女の称号を与えていないことを指摘。マルグレーテ2世女王は故エリザベス女王の遠縁のいとこであり、エリザベス女王の死を機に英王室のスリム化を進めていると言われているチャールズ3世国王に与える影響は必至。どのような決断を下すのかに注目が集まるなかで、ネットユーザーなどからは、「王室非難を続けて暴露本などで商売し、王室を離脱したヘンリー王子や子どもたちからは、王位継承の権利も取り消していいくらいだ」「途中からの取り消しよりは、最初からないほうが孫たちのため」といった声も寄せられており、むしろ追い風になりそうだ。

文/JUNKO

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