ニコラス・ケイジがどん底俳優役に!?主演映画『マッシブ・タレント』2023年春日本公開決定

ニコラス・ケイジの最新主演映画で、世界67カ国にて初登場TOP10入りのスマッシュヒットを放ったエンターテインメント映画『マッシブ・タレント』が、2023年春に日本公開することが決定した。

『リービング・ラスベガス』(96)でアカデミー賞主演男優賞を受賞し、演技派俳優としての地位を極めると同時に、『ザ・ロック』(96)、『フェイス／オフ』(97)などのアクション大作にも出演し、ハリウッドスターとしての人気を確立したケイジ。キャリアは栄華を極めるが、その後出演作の興行的失敗が続いたことでハリウッドからのオファーも途絶え、多額の負債を抱えてしまう。しかし、そこからケイジはリベンジを果たしていく。

「働きすぎ」と周囲から揶揄されながらも、何十本もの低予算映画に出演し、借金を完済した彼の下に本作のオファーが舞い込む。演じたのは彼の分身と言える、どん底の俳優ニック・ケイジ役。すでに他国では公開を迎えている本作に対し、批評家や観客から大絶賛の声が挙がり、さらに世界中でスマッシュヒット。ケイジにとって華々しいカムバックとなった。

中国武術の挨拶、抱拳礼を披露するケイジよりコメントも到着。オファーを受けた際の印象と、演じたニックの印象をこう語っている。「この役を演じることに興味はなかったんだ。ただ、監督のトム(・ゴーミカン)から熱のこもった手紙が届き、彼の脚本に目を通してみた。第1幕は本当に恐ろしかったが、第2幕、第3幕と進むうちに、心躍るような冒険に連れだしてくれると感じたんだ」と、脚本の出来栄えを見て、心が高揚したことを明かしてくれた。

共演は「ゲーム・オブ・スローンズ」や「マンダロリアン」シリーズのほか、話題作へ引く手あまたであるペドロ・パスカル。本作ではニック・ケイジに心酔するスペインの大富豪に扮し、ケイジとの見事なケミストリーを起こしている。

公開は少し先の2023年春だが、新生ニコラス・ケイジの復活劇を、ぜひスクリーンで観ていただきたい。

文/山崎伸子