葉山奨之、伊原六花、なかやまきんに君が「シコふんじゃった!」的胸アツな大逆転エピソードを披露
第16回日本アカデミー賞5部門を受賞した本木雅弘主演映画『シコふんじゃった。』(92)の周防正行を総監督に迎え、次世代を担う監督、キャスト陣が贈るディズニープラスのオリジナルドラマシリーズ「シコふんじゃった!」(配信中)。配信前日の10月25日に、W主演を務めた葉山奨之、伊原六花、1~4、8~10話の演出を務めた⽚島章三監督、周防総監督、特別ゲストのなかやまきんに君らを迎えた『シコふんじゃった!』どすこいイベントが大手町三井ホールで開催された。
会場には横綱昇進の伝達式を思わせるような金屏風が設置。周防総監督は「ここに立っていて思い出したことがあります。映画公開時、最大のイベントが『力士と過ごすクリスマス』ということで、舞の海関に来ていただき、一緒に映画を観たなと。そのときのドキドキワクワクを思い出しました」と笑顔を見せた
⽚島監督も「周防監督の代表作の1つであり、日本映画にとってもとても大事な作品ということで緊張しましたが、現場は楽しくやらせていただきました」と続けた。
時代は『シコふんじゃった。』から30年後で、廃部の危機に直面した教立大学相撲部を舞台に、若者たちが大奮闘していく。卒業単位取得のためだけに相撲部に入部した崖っぷち大学生、森山亮太役を葉山が、相撲以外は興味ゼロの大学生、大庭穂香役を伊原が演じた。
本作の「胸アツポイント」を尋ねられた葉山は「山ほどありますけど、みんな吹替えなしで相撲のシーンをやっていたこと。みんなが2か月間、稽古をしたので、相撲の胸アツポイントを観ていただけたら」とアピール。
伊原も「相撲、青春、コメディと、胸アツポイントはたくさんありますが、撮影時に女子チームが盛り上がっていた胸アツポイントは、葉山さんが穗香のことを“わー”呼びするところです。青森の方言では“私”という意味ですが、カッコいい相撲シーンの間にそういうキュンとするポイントがあるのも胸アツだなと思いました」と述懐。
葉山も「1話から最終話まで名前で呼んでいなかった」とうなずき「全編わーと呼んでいたので、それが世界の人にどう訳されるのか、それも見どころですね」と付け加えた。
続いて作品にちなみ「胸アツな大逆転エピソードは?」という質問が。葉山は「この作品のオーディションを受けたことです。自分としては俳優を10年続けていて、俳優としてもうワンステップというところでこの作品に出会えました。自分の代表作となれるものと出会えたのが胸アツかなと思います」と答えた。
伊原も「私は学生のころ、ダンス部で青春をしていました。ただ人数が多く、毎回選抜のオーディションがあり、1年生でそれに落ちた時に、人生でこれほど努力したことがあったかというくらい練習をしました」とのこと。見事、合格となったが「オーディション当日も、それまで自分が努力をしていることも見てくれていた人がいて、努力が報われることってあるなと実感した瞬間でした」と述懐。
その後、ゲストのなかやまきんに君が登場し、生パフォーマンスでパワーを注入。全員が興奮し、葉山も「生で見ることができて最高です」と興奮を隠せない様子だった。
きんに君も胸アツなエピソードを聞かれると「筋肉留学をした時にロスに住んでいて、激ヤセして帰ってきたんですけど、仕事もほぼなくなりました。それでもいつか努力が身を結ぶんじゃないかと思い、筋トレだけは欠かさずやってきたんです。そのおかげで、いまこうやって皆さんとお会いして、お仕事をすることができました。この作品もそうで、諦めずに努力を積み重ねていけば、理想を叶えられると思います」と熱い想いを口にした。
周防総監督もきんに君に「立派な身体をされている。すばらしいと思います」とほれぼれした様子だった。
最後に、翌日の配信日である“初場所”を祝して、キャスト、監督陣とともに鏡開きを実施。力士の化粧まわしをイメージした祝樽を「せーの!どすこい!」という掛け声で開けた。
文/山崎伸子