完璧すぎて恐ろしい、“理想の街”の朝の風景…『ドント・ウォーリー・ダーリン』本編映像が解禁!
『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』(19)のオリヴィア・ワイルド監督と『ミッドサマー』(19)のフローレンス・ピュー、『ダンケルク』(17)のハリー・スタイルズがタッグを組んだ『ドント・ウォーリー・ダーリン』が、ついに本日11月11日より公開。このたび本作の舞台となるビクトリーの恐ろしい秘密をひた隠すような、“完璧すぎる”朝の光景をとらえた本編映像が解禁された。
誰もが憧れる、愛する人との幸せで平穏な生活が保証された理想の街ビクトリー。この街で夫のジャックと暮らしていたアリスは、ある日隣人が赤い服の男たちに連れ去られていくのを目撃してしまう。それ以降、彼女の周りでは不気味な出来事が頻繁に発生。次第に精神が乱れ、周囲からもおかしくなったと心配されるアリスは、完璧だと思っていた“街”に疑問を持ち始める。
このたび解禁された映像に収められているのは、出勤しようとするジャックをアリスが見送るという、どこにでもあるような朝の風景。家を出たジャックとアリスの目の前には、近所の家々から出てきた夫とそれを見送る妻たちの姿。美しい街並みのなかで洗練された妻たちに笑顔で見送られる夫たちは、カラフルな車を一列に走らせていく。この完璧に整えられたモーニングルーティンが、ビクトリーに潜む得体の知れない不気味さを醸し出している。
ヘアメイクを担当したヘバ・スラスドーターとハイメ・リー・マッキントッシュが「ビクトリーの街はきらびやかでセクシーで目を楽しませてくれるような街でなければならない」と語るように、細部にまでこだわり抜かれた本作。ファッションやヘアスタイルは、ブリジット・バルドーやリタ・ヘイワースなど往年のスターをイメージして作りだされ、世界的に有名なリチャード・ノイトラ設計のカウフマン邸で撮影を敢行。スタッフが一丸となって作り上げた“理想の街”に、きっと誰もが目を奪われることだろう。
そしてワイルド監督は「正気な人なら絶対に壊そうなんて思わない、本当にすばらしい世界をつくることに着手しました」と語り、完璧な世界を崩壊させるキャラクターが登場することをほのめかす。はたしてこの理想の街に、どんな秘密が隠されているのか…。そしてアリスにどんな結末が待ち受けているのか。その答えは、是非とも劇場で確かめてほしい。
文/久保田 和馬