Netflix『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』より監督の想いが詰まった本予告が解禁

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Netflix『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』より監督の想いが詰まった本予告が解禁

児童文学の金字塔を、『シェイプ・オブ・ウォーター』(18)などの鬼才ギレルモ・デル・トロが監督、脚本、製作を務め、新たに映像化した『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』(12月9日Netflix独占配信)。本作より、デル・トロ監督によるメッセージが込められたエモーショナルな本予告が解禁となった。

本作は、おもちゃ職人のゼペットじいさん(声:デヴィッド・ブラッドリー)に作られた“ピノッキオ”(声:グレゴリー・マン)という操り人形に、愛の力で命が宿り、ピノッキオが本物の人間になりたいと願うようになっていく、愛と冒険と、悲しみの物語。

解禁された映像では、ユアン・マクレガー演じるセバスチャン・J・クリケットが「君に伝えたい―。知っているようで、知らない物語だ」と語る様子から始まり、これまで世界中で語り継がれた物語にデル・トロが新たなエッセンスを加えたことを期待させる。続く映像では、人々が喋る人形を気味悪がり、「ただの人形だ」と心無い言葉を発するも、めげずに「違う!僕は少年だ!」と希望に満ちた様子のピノッキオが映しだされる。しかし、そんな彼の期待を裏切るように、事実と異なることを言ってしまったピノッキオの鼻は伸び、現実を突きつけられてしまう。ピノッキオは愛するゼペットじいさんと幸せに暮らすため、そして二度と息子を失う悲しみで苦しませないため、人間になることを決意する。はたしてピノッキオは、ずる賢い人間の策略や、海での遭難など次々襲いかかる危機を脱し、人間になることができるのか?

デル・トロは「この夢のプロジェクトを何年も追い求めてきたんです。私たちは長い時間をかけて、静かに、慎重に、一歩一歩、歩みを進めてきました。一歩も譲らずに、このプロジェクトを進めてきたのです。私たちは皆、アニメーションを愛し、情熱を持って実践しています。この古典的な物語をまったく新しい方法で再現するには、ストップモーションアニメーションは理想的な手法です」と、文字通り“渾身作”であることを打ち明ける。映像も、「時に人は、知らないものを恐れる」、「お前は永遠の命を持つが、お前の愛する人は違う。いつまで一緒にいられるか分からない」など辛辣な現実を表すセリフが飛びだしながら、ラストは「命は素晴らしい贈り物だ」と優しくて暖かい言葉で締めくくられる。


世代を超えて愛され続け、世界中の人々をいまもなお虜にする物語に、新たな“命”を吹き込んだデル・トロ。作中では、彼らしいダークで幻想的なシークエンスの数々と、エモーショナルな展開が垣間見える。いたずら好きでちょっぴりわがままなピノッキオが、この世に居場所を求めて冒険を繰り広げる姿に、心を奪われること間違いなしの一作だ。

文/サンクレイオ翼

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