「プロレスラーになりたかった」と告白した榎木淳弥、『ブラックアダム』ドウェイン・ジョンソンの「筋肉がえぐい!」と感嘆
千葉県の幕張メッセで開催中の「東京コミックコンベンション2022」(略称:東京コミコン2022)で11月25日、ドウェイン・ジョンソンがアンチヒーローを演じる映画『ブラックアダム』(12月2日公開)の公開記念DCユニバース特別イベントが行われた。日本語吹替版でブラックアダムを演じる楠大典、サイクロン役の内田真礼、アトム・スマッシャー役の榎木淳弥が登壇して、会場を盛り上げた。
『THE BATMAN−ザ・バットマン−』(22)、『ジョーカー』(19)などのヒット作を生みだしてきたDC最新作となる本作。5000年前の眠りから目覚めた破壊神ブラックアダムが、大暴れする姿を描く。イベントには「東京コミコン2022」のPR大使を務める東海オンエアのしばゆー、としみつ、映画コメンテーターの有村昆、アメコミ系映画ライターの杉山すぴ豊も出席した。
「大画面で観ると迫力が全然違う。映画館で観ないと」と声を大にした楠は、「ドウェインの吹替えを何度かやらせていただいているので、ベースはある。そのなかでも今回は、5000年経って現代によみがえったキャラクター。いまの人間関係と、会話があまり通じないというところを意識した」とブラックアダムの役作りについて語った。
そのブラックアダムについて、内田は「本当にカッコよかった」と惚れ惚れ。「(製作陣は)肉じゅばんみたいなものをつけてやろうとしてたものが、ドウェイン・ジョンソンが『俺が鍛えるからいい』と自分が鍛えた身体でやってきたという話を聞いた。人間ってあんなに大きくなるんだと思った」と演じたジョンソンの役者魂と筋肉に驚いていた。
「僕は昔プロレスラーになりたくて」と意外な過去を口にしたのが榎木で、「ロック様は、小さなころからずっと見ていた。プロレスラーの姿のほうが多く見ていたので、俳優をされている姿がすごく新鮮。大画面で見るドウェイン・ジョンソンさんの肉体は、肩の筋肉がえぐい。でもブラックアダムの発言がかわいいから、大きな身体にピュアな心が宿っているところが魅力的」とこちらもブラックアダムに魅了されていた。
いよいよ本作から、DC映画の世界でほかの物語とつながる“マルチバース化”が本格始動する。杉山は「榎木さんがほかの映画会社でやられた、クモ少年がマルチバースでとんでもないことになっていますが。ああいうことがDCでも起こる」と榎木がマーベル映画で吹替えを担当しているスパイダーマンの存在をチラつかせてニヤリ。
榎木が「めちゃくちゃ言いにくそう!」とツッコむなか、杉山は「これからのDCユニバースは大きく変わっていく。ブラックアダムのように新しいヒーローを出していく路線と、新しい世界観を作っていく路線になる。どんどん広がっていくのが、これからのDC」と解説した。楠は「ぜひ劇場の大スクリーンで本作を観て、吹替版も何回も観て、内容をよく知って、これからのDCユニバースがどうなっていくのかと(楽しみにしてほしい)。そして皆さんでDCを盛りあげましょう!」と呼びかけていた。
「東京コミコン2022」は、千葉県・幕張メッセで11月25日(金)から11月27日(日)まで開催。
取材・文/成田おり枝