“北欧の至宝”マッツ・ミケルセン演じるヴィランの姿が!『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』新カットを先行解禁
巨匠スティーブン・スピルバーグ監督と「スター・ウォーズ」シリーズなどを手掛けるルーカス・フィルムの超豪華制作陣がタッグを組み、ハリソン・フォードが主演を務めて世界的な大ヒットを巻き起こしてきた「インディ・ジョーンズ」シリーズ。その最新作にして、フォードにとっての“最後の作品”とも言われている『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』が2023年6月30日(金)より日米同時公開される。そしてこの度、本作のヴィランであるヴォラーを演じることが発表されているマッツ・ミケルセンの姿を捉えた新場面写真が解禁となった!
「インディ・ジョーンズ」は、考古学者にして冒険家のインディ・ジョーンズが秘宝を求めて世界各地を飛び回りながら様々な危険や謎に立ち向かってきた、不朽のアドベンチャー・シリーズ。最新作を含めて5作で主人公インディを演じてきたフォードと言えば、これまでにも「スター・ウォーズ」や「ブレードランナー」など、数々の名作で存在感を放ってきたハリウッドのレジェンドだが、御年80歳を迎えるということで今回が「最後の作品になる」と明言している。新たな物語の舞台となるのは、アメリカとロシアが激しい宇宙開発競争を繰り広げていた1969年。ジャングルや砂漠などの秘境を冒険してきたインディだが、ここにきて“宇宙”というさらなる未知の領域に踏み入れることになりそうだ。
そんな本作の重要な要素となるヴィラン役に抜擢されたのは、デンマーク出身の国際的な俳優、マッツ・ミケルセン。その美しい佇まいから“北欧の至宝”と呼ばれるなど、ここ日本でも絶大な人気を誇っている。これまでにも、『007 カジノ・ロワイヤル』(06)のル・シッフルやドラマ「HANNIBAL/ハンニバル」のハンニバル・レクター博士、『ドクター・ストレンジ』(16)のカエシリウス、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(22)のグリンデルバルドと印象的な悪役を怪演してきたミケルセンが新たに挑むのは、元ナチスでありながらNASAのエンジニアとして働いているヴォラーだ。
今回解禁された場面写真には、ナチスのシンボルであるハーケンクロイツが刻まれた箱を開けるヴォラーの姿が映し出されており、なにやら不穏な企みを働いていることが予感させられる。未だ謎が多いそのキャラクターは実在の人物にインスパイアされたそうで、演じるミケルセンは「ヴォラーは過去の過ちを正したいと思っている男だ。世界をよりよいものへと導くものがあり、彼はそれを手に入れたいと思っている。インディ・ジョーンズもそれを手に入れたいと考えているんだよ。そうして、私たちは物語を手に入れたのです」と海外の大手メディアで語っている。世界の根幹を揺るがすような秘密に挑むことがほのめかされており、熾烈な宇宙開発競争の最中にインディとヴォラーがどんな風に対峙していくのかが気になるところだ。
5度のアカデミー賞受賞を誇る作曲家ジョン・ウィリアムズが劇伴を担当し、『LOGAN/ローガン』(17)、『フォードvsフェラーリ』(19)のジェームズ・マンゴールドが監督を務めることでも大きな期待をせずにはいられない『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』。これで見納めになるかもしれないフォードの勇姿、ミケルセンの悪役ぶりにも注目しながら、本作の劇場公開を楽しみに待ちたい。
文/平尾嘉浩